ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

スポーツクラブ

 毎週1回、実家の近所のスポーツクラブに母と一緒にトレーニングに行っています。学校時代は体育オール2だったのですが、ごく簡単なトレーニングでも続けると身体がすっきりすることがわかって、通うようになりました。スポーツクラブの良いところは自分のペースに合わせて鍛えることができるところですね。学校ではこの学年までにこれだけできなければならないということが決まっていますが、それがことごとくできなくて体育ダメダメ人間のレッテルを貼られていた者にとっては自分の体力に合わせてメニューを決められるのは有難い限りです。
 40代後半まで運動らしい運動をしたことがなかったといううちの母も昭和後期の健康ブームに乗って身体を動かしに通い始め、間もなく7回目の年女の誕生日を迎える今も週5~6回このスポーツクラブに通っています。一人だとどうしても挫折しやすい私もいつしか一緒に行くようになりました。

 私のメニューはストレッチとマシントレーニング、以前はエアロビクスもやっていましたが、クラスの予定が合わなくて挫折しました。そして寒い時期はサウナに入った後、家に帰って来ます。サウナに入ると帰宅後もホカホカ感が続いて爽快です。
 先日終了した東京、八王子市でのデュオリサイタルでストラヴィンスキーの「春の祭典」を弾くことが決まってからは、腹筋や背筋などの筋肉を意識しながらトレーニングするようになりました。筋力が人並み以下の私にとってこの曲は全身の筋肉を鍛えておかなければ弾けないものでした。特に今年に入ってからは、ここで挫折したらこの曲は弾けないと厳しく自分を追い詰めて毎週欠かさず通っていました。(それでもストラヴィンスキーのリハーサルのあとは背中の筋肉が非常に疲れているのがわかりました)

 何とかリサイタルを終えて札幌に帰って来た後、がっくり気が抜けると同時に疲労からか消化器をかなり激しく壊してしまい、しばらく足が遠のいてしまいました。昨日やっと元のメニューに復帰しましたが、まだ身体が辛く、いつものトレーニングの時間が倍になったように感じました。鍛えるのには時間がかかっても落ちるのは一瞬なのです。また一から身体を作り直していくしかありません。

 母の方はストレッチ、マシントレーニングに加えエアロビクス(もちろんローインパクトのみです)、それにヨガとたくさんとっています。いくつになっても鍛えれば人間は前に進めるということなのでしょう。多分「あのばあさん、また来てるよ…」と呆れられていることと思いますが、いつまでもそう言われ続けて欲しいものです…