ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシア語

 先日のデュオリサイタルの準備で今年の4月は本当にあっと言う間に過ぎてしまいました。例年だと3月に教室の発表会が終わって、新年度「さあ、やるぞ!」とロシア語を学ぶ気持ちも新たになるのですが、今年はリハーサルのための東京行きやリサイタルの事務作業に追われていました。その上、リサイタル後半で弾いたストラヴィンスキーの「春の祭典」が予想以上に難しく、いつも運転中に聞いていたラジオのロシア語講座を休んで、ストラヴィンスキーの音源を聴きまくっていました。

 結局、この4月にやっていたのは毎朝見るロシアTVのニュースとSNSで流れてくるロシア語の記事を読むことだけでした。リサイタルで前半の最後に弾いたラフマニノフの「2台のピアノのための組曲第1番」についていた詩を訳してプログラムに載せたのですが、その原稿を出してしまってからはなかなか勉強をすることができないまま本番を迎えてしまいました。
 リサイタルが終わってからはサボったツケが相当きていることに気がつきました。実は先週末から今週の週明けにかけてダウンしてしまったのですが、今日から何とか勉強再開です。
 語学の勉強は話すこと、聞くこと、そして細かい文法等の勉強がうまくバランスを取れていなければならないようです。机に向かう勉強ばかりでは聞いたり話したりする力はつかないですし、ただ何となく話したり聞いたりするだけではいつまでもいいかげんになってしまいます。私はどちらかというと実地優先で勉強が後回しになりがちなのですが、8月になると師匠のパーヴェル・ネルセシアンがまた来日するので、何とかその時に向けて頑張っていきたいと思います。