ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

無事終了いたしました。

コンサート「Melody Ⅸ  2台ピアノの魅力」(横浜、みなとみらい小ホール)、昨日無事終了いたしました。

会場にいらして下さった皆様、お世話になりました皆様に心から感謝申し上げます。

 

今回初めてタブレット端末の楽譜を使用する予定でしたが、ハプニングがあり、直前に全部を暗譜するというスリリングな事態になりました。

このため舞台には紙の楽譜とタブレットを両方持って行くことになりましたが、大きなトラブルもなく弾き終えることができて、とてもほっとしました。

 

私はまだスペインは行ったことがないのですが、スペイン、アンダルシアについて取り上げた幾多の動画を観て、情熱の国スペインの熱い大地のイメージを頭の中に作り上げて来ました。

そのイメージがピアノの音になって皆様に伝わりますように、という思いを込めました。

 

コンサートでは懐かしい方々にたくさんお会いしました。特に3年前までうちの教室に通って来ていて、親御さんが東京に転勤になった生徒さんが遠く千葉県からいらして下さいました。うちにレッスンに来ていた頃幼さが残る雰囲気だった彼女も見事に成長し、もうすっかりお姉さんでしたね…

今もピアノを続けていると知って、とても嬉しかったです。

 

そして3月の同期会、6月の食事会(楽しかったです)でご一緒した中学、高校の同級生の皆様、皆様にお会いするといつも気分は女子高生になってしまいます…

 

年齢による体力の低下を感じることも多々ある今日この頃ですが、無理なく受け入れて、また精進を積み重ねていきたいと思っています。

 

有難うございました。f:id:nakazoey:20250719171648j:image
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インファンテ 「アンダルシア舞曲」

今月18日に横浜、みなとみらい小ホールにてスペインの作曲家、マヌエル・インファンテの「アンダルシア舞曲」を演奏します。

アンダルシアと言えばフラメンコ発祥の地…フラメンコ、スペインの舞曲の雰囲気をどのようにして出すのか、試行錯誤の日々でした。

 

ただ弾けて、2台ピアノが合っただけではつまらない…

鍵はリズム感にあるだろうと考え、実に150本近い動画を視聴しました。

フラメンコにもいろいろな曲の種類があるということを初めて知りました。

その他オペラ、バレエ作品の中のスペインの踊りやスペインの歌曲までこれと思うものは片っ端から観ました。

 

かなり前、テレビのアラビア語講座を観ていたときに出てきたアラブの踊り(これがまた非常に多くの種類があるようです)に影響を受けているところもあるような気がする…

 

家のブルーレイレコーダーに残っていたNHKの番組で、日本の女優さんがスペインのスターダンサーの本拠地にフラメンコを習いに行くものがありました。この女優さんはフラメンコを習ったことがあるようでしたが、この番組の踊りの説明がとてもわかりやすく、何度も観ているうちにリズムが身体に入って来る気がしました。

 

そして…

少し身体に入って来たリズムを今度は演奏に反映されなければなりません。また試行錯誤の繰り返しです…

そうこうしているうちにハマりこんでしまい、私もフラメンコを習いたくなってきた…

やっぱり音楽と踊りは切っても切り離せないものだと思えます。

 


真夏の夜…アンダルシアの濃い世界に浸ってみませんか?

チケットはまだ間に合いますので、ご連絡くだされば受付に置いておくことが可能です。

もし「聴いてみたいな」という方がいらっしゃいましたら私のサイト

https://yumiko-nakazoe.com

の「Concert」ページからお申し込み下さい。

 


今までチケットをお申し込み下さいました皆様、有難うございます。

当日会場でお待ちしています。

(私達の出番は一番最後です)

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誕生日

皆様から心温まる誕生日のお祝いを頂き、有難うございました🎂🥂

 

昨年はついに大台に乗ったという気持ちになりましたが、あれから一年が過ぎて今年は割と淡々と「あっ、また一つ歳を重ねたんだ…」という感じでした…
多くの貴重な舞台に出演の機会を頂き、大変嬉しく感じるとともに一つ一つの舞台を丁寧に勉強してこなしていこうという決意を新たにしています。

 

今年はまず11月の「パーヴェル・ネルセシアン、ピアノリサイタル」の帯広、札幌公演での2台ピアノ共演が控えます。
来月にはパーヴェルとの初合わせが予定されています。とても緊張しそうですが、この1か月できる限りの準備をして、まずこの初合わせを迎えたいと思います。
まもなく皆様には詳しい情報をお伝えできる予定です。

 

実家の母がケーキを買って来てくれました🎂
しかし、あまりに忙しかったのでろうそくを立てないで食べてしまったのですが…

充実した一年になるように頑張ります。

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モーツァルト ピアノ協奏曲第27番

昨年師匠のパーヴェル(ネルセシアン)のレッスンを受けたモーツァルトのピアノ協奏曲第27番を今月東京、国立市で弾く機会を頂きました。
今日はレッスンのビデオを観ながら一つずつ丁寧に復習しました。

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楽譜がみるみるうちに付箋で埋まっていきます…

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細かいスラー、タッチの方向、バランス…
全てが理にかなっている…

自分はもっと楽譜をよく見て、作品を深く掘り下げていかなければならない、今まで何をしていたのかと痛感しました。

忘れていることもあったので、もう一度全部を見直して、本番に向けて仕上げていきます。

 

パーヴェル・ネルセシアン、ピアノリサイタル(11月27日帯広、28日札幌)はまもなくチケットが発売になる予定です。チラシの最終原稿が上がってきました。

師匠の写真の隣に自分の写真が載っているのを見たとき、急に緊張感がこみあげてきました…

チケットが発売になりましたら、このチラシもアップしますね。

 

Facebook ピアニストページ 作成しました。

10年ほど前にFacebookの個人ページを立ち上げてからいろいろな方と交流させて頂きましたが、このたび私の行なっている音楽活動をより多くの方に知って頂くためにFacebookのピアニストページを立ち上げることになりました。

こちらのページにはコンサート情報、コンサート本番やリハーサルの動画や写真などをアップしていきたいと考えております。

早速、今月18日に予定されている「MelodyⅨ 2台ピアノの魅力」(横浜みなとみらいホール)の記事をアップいたしました。

こちらからお入り頂けます。

https://www.facebook.com/share/16huH7WX5h/?mibextid=wwXIfr

 

多くの方々にいらして頂ければとても嬉しく思います。

どうかよろしくお願いいたします。

7月の予定

 今年も、またたく間に半分が過ぎようとしています。今年は例年よりぐんと忙しくなったので、月日が倍くらいの速さで進んでいるように感じます。

 これからコンサートがとても多くなりますが、とにかく一つ一つに自分のすべてをかけて準備をしていくしかありません。

 

 7月の予定をお知らせいたします。

 お休みは、

    6日(日)

      13日(日)

      17日(木)から23日(水)まで

           27日(日)

です。

 

 今月前半は肌トラブルから全身のアレルギー症状に発展し、不安に怯える日々を過ごしました。今はほぼ回復しましたが、コンサートの準備も予定よりかなり遅れてしまったので、今日は一日家に閉じこもっていました。

 少し先が見えてきた感じです…

 今年もコンクールのシーズンがやってきました。自分がコンサートで得ることができる技術的なこと、精神的なことを生徒さんに還元していけたら、と考えています。

コンサート「継がれていく宝飾品」(5月28日、東京文化会館小ホール)

お待たせいたしました。少し前になってしまいましたが、5月28日に聴いたコンサート「継がれていく宝飾品」に行ってまいりました。

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一昨年リストの「ファウスト交響曲」(2台ピアノ版)を聴いてぜひまた聴きたいと思ったパスカル・ドゥヴァイヨン、村田理夏子両氏の2台ピアノとそれぞれのソロのコンサートで、プログラムの最後が私が11月にパーヴェル・ネルセシアン、ピアノリサイタルで共演するラヴェルの「ラ・ヴァルス」、これはもう行くしかないと思い、チケットを注文し、東京行きのスケジュールをこれに合わせて組みました。

 

この2人の2台ピアノは曲を知っていないとどちらがどのパートを弾いているかわからないほどピッタリ合っていて、まるで1台のピアノで弾いているように聞こえるのです。

プログラムは次のとおりです。

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最初のブラームスはふくよかな柔らかい音で始まりました。格調高い雰囲気が伝わってくる演奏です。

そして、予想以上に充実していたのがそれぞれのソロの演奏、特に村田氏の「ダンテを読んで」が印象に残りました。決して特別に大きな音を出すタイプのピアニストではないと思いますが、音が大きく広がってこちらに迫って来るものを感じるのです。

この方の公開レッスンが4月27日にあって聴講してみたいと思ったのですが、どうしても前日26日夜に札幌に戻らなければならず、今回は諦めました。次回は秋のようですが、秋はこちらがスケジュール的にちょっと難しいので、来年以降機会があったらぜひ聴いてみたいと思っているところです。

後半の最初のドゥヴァイヨン氏のブラームスの「ソナタ第3番はやはり大家の風格が備わっていました。それぞれの楽章のリズム感とセンスがとても印象に残りました。

最後に一番楽しみにしていたラヴェルの「ラ・ヴァルス」、現在8月のパーヴェル(ネルセシアン)との初合わせに向けて準備に奮闘中のため、気合いを入れて聴きました。

やはり息の合い方が絶妙で、ワルツのリズム感が素晴らしかったですね。こちらがリズム感でとても苦労しているところなので、勉強になったところがとても多くありました。

これをどう自分の練習に生かしていくかは現在の自分の大きな課題です。パーヴェルとの初合わせはとても緊張しそうですが、できる限りの準備をして初合わせを迎えたいと思っているところです。

 

新千歳から昼間に飛んで、すぐコンサートに行ったので少々疲れましたが、心から聴きに行ってよかったと思えるコンサートでした。

 

お知らせ

パーヴェル ・ネルセシアン、ピアノリサイタル札幌公演

只今チラシ、チケット作成中です。

チケットの発売は7月中旬の予定です。