ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

白の恐怖…

 札幌市及び近郊にお住いの皆様、一昨日13日のホワイトアウトは大丈夫でしたか?今までに経験したことのない恐怖を味わった方も多かったことと思います。

 

 私はこの日病院(地下鉄円山公園駅近く、札幌市中央区)で定期健診を受けてから白石教室のレッスンでした。朝、家を出るときは日が出ていたし、レッスン開始は4時だったのでこれは余裕で間に合うと思い、全く危機感なしで自分で運転して出かけました。午後から雪だということはわかっていたのですが、雪が積もる前に白石教室に着けると思っていたのです。

 円山から真っ直ぐ白石方面へ向けて走っていると、みるみるうちに雪と風が強まってきました。雪が風に巻き上げられてときどき真っ白になります。皆ゆっくりゆっくり走っているので、道路は大渋滞…視界が悪いので車線変更がとても怖く、右折車線への流入に失敗…細い道に迷い込んでしまいました…

 走り慣れた道路なのに全く別の景色に見えます。道路は雪山でとても狭く、対向車線も詰まっていて、ここで誰かが滑ったらたちまち多重衝突になります。

 冷や汗でびっしょりになりながらようやく広い道路に出ました。しかし、ここも大渋滞…結局、円山から白石まで1時間半かかりました。レッスン開始は15分遅れ…完全に時間を読み誤りました。

 

 そのまま休む暇もなく、防音の部屋でレッスンしていた私は気が付かなかったのですが、到着1時間半後の午後5時半過ぎ、玄関モニターを見て茫然…

 外は白一色の物凄いことになっていました…

 札幌で生まれ育った私も今まで見たことがないような凄い暴風雪でした。雪も凄かったので何とか駐車スペースを確保しようと奮闘していたうちの母を生徒さんのお母様が手伝って下さいました。本当に有難うございました。

 

 レッスンが終わってYouTubeを開いてみると、この日のホワイトアウトの動画がたくさん上がっていました。ハザードランプを点灯して走っていても、白一色の中から前車がぬっと現れる…こういうときは停まってしまうと追突される危険があると何かに書いてありました。私が走っていた時間はまだそんなにひどくなかったのです。もしこの場にいたら、恐怖の余り走れなくなっていたかも知れません。

 

 ホワイトアウト時の運転の心得をしっかり学んでおく必要があると痛感しました。

 

発表会に向けて 2026-1

 新しい年が明けて、教室の発表会(3月22日、札幌市教育文化会館小ホール)に向けての準備も本格的に始まりました。

 今年の出演者は31人、今年はピアノを2台出し、ピアノ協奏曲、2台ピアノ作品にも挑戦できるようにしたので、私は11人のオーケストラパート(ピアノ協奏曲の人)とセカンドピアノ(2台ピアノ作品の人)を弾きます。さすがに凄い曲数なので、3月までは他のコンサートには出演せず、この発表会に専念します。

 

 2台ピアノの人もソロの人もこの時期になると曲を通して弾く精神力をつけることが必要になってきます。すでに暗譜が完了している人は、細かいところをもう一度しっかり見直していきます。

 なかなか厳しい作業ですが、これを乗り超えると来月以降曲が更に自分の手の内に入って来ます。

 31人一人一人が舞台の上で練習で培ってきたことが出せるように、充実した指導を展開していきたいと考えています。

 どんな先生もレッスンでは自分が積み上げてきたことしか教えられません。自分の中に少しでも多くの引き出しを作っておくことが不可欠だと思っています。

 

 プログラムはお知らせのお手紙などと一緒に、3月2日(月)からお渡しする予定です。開演時間ですが、例年15時くらいのことが多かったのですが、今年は特に4部、5部の大人の方たちのプログラムが長くなりそうなので、13時30分を予定しています。

 

 第3部の私の演奏は、お話は皆知っているけれど曲は誰も知らない(であろう)作品を演奏します。曲名はまだ秘密です。こちらも楽しみにしていて下さい。

 

鉄オタ旅2026 その1

 2026年が始まってまだ一週間しかたっていないのに、今年はもう鉄オタ旅をしてしまいました。しかも元旦に…

 今年は年越しを層雲峡で過ごしました(1月2日の記事参照)。一夜明けて新年になると、旭川駅までの送迎バスは朝10時発、11時半には旭川に着いてしまいました。旭川からの札幌行きの特急の予約は16時(えきねっとで取った割引きっぷなので予約の変更はできません)…

 この4時間半何をしようか…

 旭川駅に隣接しているイオンは元旦も営業していましたが、一通り店の中を見て回ってお昼を食べてもまだ時間が余ります。

 その他の観光施設は元旦はすべてお休み…昼間でもマイナス10度近いアウトドアは寒さに弱い私はとても無理です。

 

 今年初の鉄オタ旅をしよう…

 鉄道であれば元旦も運行しているし、暖房も効いているので寒い思いをしなくてすみます。

 旭川駅は3つの路線が乗り入れています。まず札幌方面へ向かう函館本線、北見、網走方面の石北本線、そして名寄、稚内方面の宗谷本線、その他に今年3月に廃線となる留萌本線への直通列車が運転されていました。

 どれに乗ろうか…

 迷っていると12時4分発の留萌本線直通列車には乗り遅れてしまいました…

 残る選択肢は2つ、12時32分発の宗谷本線の名寄行きか、12時38分発の石北本線の特別快速「大雪」(網走行き)です。

 いろいろ迷った末、石北本線の「大雪」に乗ることに決めました。16時の旭川発特急に間に合わなければなりません。上川まで行って14時6分の普通列車で戻れば余裕で間に合います。

 石北本線はIC乗車券の区間外になるので切符を買わなければなりません。上川までの48.6キロで1,380円…その高さにも驚きました…

 

 宿にいたときはお天気が悪く、大雪山の山々はあまり見えませんでした。お天気が回復したら列車の窓から見えるかな…

 残念ながらお天気は回復せず、列車の窓から見えるのは果てしない雪原ばかりです。

 

 13時21分、上川着、ここは層雲峡の最寄り駅になります。気温はマイナス11度、駅舎の中は充分に暖房が効いていました。


 「大雪」を降りた反対側のホームに1両だけの列車がポツンと停まっています。

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 帰りは普通列車だったので各駅に停まります。

 乗客は最初2人だけ…途中東旭川あたりから数人が乗って来たのみでした。これでは黄色線区(JR北海道で単独での維持が困難とされた線区)になりますね…同じ旭川から出ている宗谷本線も黄色線区だそうです。しかし、この2つの線がなくなったら、北海道の鉄道は北半分ほとんどなくなってしまいます。バスの運転手不足が報道される中、この2つの線は何とか残してもらいたいものです。

 

 旭川からはカムイ30号、同じ値段でちょっと贅沢なUシートは取れなかったのですが、元旦から思う存分鉄オタ旅をしてきました。

 今年も多忙な年になりそうですが、何とか時間を作ってたくさん鉄道に乗りたいです…

パーヴェル・ネルセシアン、ピアノリサイタル札幌公演「ラ・ヴァルス」、YouTubeにアップしました。

 お待たせいたしました。昨年11月28日に行われた「パーヴェル・ネルセシアン、ピアノリサイタル札幌公演」で2台ピアノで共演したラヴェルの「ラ・ヴァルス」を私のYouTubeチャンネルにアップしました。また、札幌公演全編のリンクを概要欄に貼ってあります。

 

 今、改めて聴き返してみると、とにかく死に物狂いでパーヴェルに喰らいついているという感じですね。あのとき私はすでに捨て身でした…自分ではいろいろありますが、それは今後の課題としていきたいと思います。

 

 こちらからご覧になれます。多くの方々に聴いて頂ければ嬉しく思います。

youtu.be

 

明けましておめでとうございます。

 このブログを読んで下さっている皆様、お元気で新年を迎えられましたか?

 

 今年は北海道の屋根と言われる大雪山の麓、層雲峡温泉で新年を迎えました。12月の半ばを過ぎてからどこかの温泉で新年を迎えたいと思い、急遽検索…結局十数年前、亡き父も一緒に年越しをした層雲峡温泉に決めました。

 この時期の上川から層雲峡への道路は凍結していて危険なので、自分で運転して行くことは諦め、旭川から無料送迎が利用できるところに決めました。値段は少々高めだったのですが、上川駅(最寄り駅)からのタクシー代は片道7,000円もかかるので、とてもお得感がありました。

 ゆっくり温泉に浸かって1年分の疲れを落としました。

 残念ながらお天気が悪く、大雪山系の山々はあまり見えませんでしたが、雪の大自然の中で(気温はマイナス16度…)新年の誓いを新たにしました。

 宿泊先の窓からの風景です…

 

 今年はまず3月22日の教室の発表会(札幌市教育文化会館小ホール)に向けて準備を進めて行きます。今年はピアノを2台出す予定で、私は11人のピアノ協奏曲、2台ピアノ作品の伴奏を弾く予定です。ソロでの出演者を合わせると合計31人が演奏します。詳しくはまた追ってお知らせいたします。

 昨年のパーヴェル・ネルセシアン、ピアノリサイタル日本公演での2台ピアノ共演で習得したことを、今度は生徒さんにお伝えできるように頑張ります。

 

今年が皆様にとって素晴らしい年になりますように。

本年もどうかよろしくお願いいたします。

年末&レッスンスケジュール変更のお知らせ

 時間が怒涛のように流れて行って、年末の自覚が全くないまま今年もあと3日となりました。

 27日に仕事納めの後、たまりにたまった家の片づけと掃除に取り掛かりました。大掃除などという大層なことはもうできないので、せめて普通に家の中をきれいにして新しい年を迎えたいものです。

 今年は仕事で家にいないことが多かったので、片づけはいつも後回しになっていました。

 

 今年一番大きかったできごとは何といってもパーヴェル・ネルセシアン、ピアノリサイタル日本ツアーの帯広、札幌公演で2台ピアノ共演が実現したことでした。

 共演が決まったのはちょうど1年前の今頃だったのですが、自分の限界を上に押し上げ続ける一番苦しく、一番幸せな1年間でした。

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 今考えるとあの舞台以来、私の中で何かが変わったと思えます。

 来年はまたさらに前進できるように努力を続けていきたいと思います。

 

 今年お世話になりました皆様に心からお礼を申し上げます。来年もどうかよろしくお願いいたします。

 皆様、良いお年をお迎え下さい。

 

 1月のレッスンスケジュール変更のお知らせ

 12月21日の更新で1月のレッスンスケジュールをアップしましたが、一部変更がありますのでお知らせいたします。

 1月31日(土)は13時以降お休みとなっていましたが、13時以降お休みになる日は2月7日(土)に変更になりました。よって1月31日は午後もレッスンがあります。

 2月は発表会の前の月になりますので、レッスン回数を増やす方もいることと思います。レッスンの予約状況をみて翌8日(日)も開講するかどうか決めたいと考えています。

 どうかよろしくお願いいたします。

 

 最後に、今年初めて行った素晴らしいコンサートホール、岐阜市のクララザール じゅうろく音楽堂の写真です。11月24日、ここでネルセシアン、ピアノリサイタルのステージマネージャーをつとめましたが、ピアノ(スタインウェイ)もホールの響きも雰囲気も素晴らしく、とても印象に残りました。

 

ロシア語講座 2025年冬

 11月の「パーヴェル・ネルセシアン、ピアノリサイタル日本ツアー」から約1カ月が過ぎました。ツアーののほとんどの部分に帯同していたのですが、2台ピアノで共演した演奏については自分のできる限りのことはやったと思えます(反省すべきところはもちろんたくさんありました)。しかし、たった一つだけ悔いが残ったことがありました。それがロシア語でした。

 

 ツアーに帯同すると決まったとき、できるだけ自分のロシア語力を高めてパーヴェルを迎えたいと思い、今年の4月からロシア語の個人レッスンに通い始めました。授業を受けると自分の中で眠っていたロシア語が蘇ってくるような感じがして、とても快感でした。6月までは順調に通えたのですが、7月に猛暑の東京でコンサートが続いたあたりから休みがちになり、9月にメニエールを発症してからはとうとう通えなくなってしまいました。10月、症状が一段落したとき何とか復帰しようと思ったのですが、コンサートのチケット業務も重なり、そのままツアーを迎えることになってしまいました。

 

 ツアー中初めてパーヴェルに会ったのは11月23日、岐阜の宿泊先の朝食レストランでした。ホテル自慢の幕の内弁当を食べていると、彼が来て向かいの席にすわりました。

 このときは少し緊張したのですが、お喋りをしながら食べているうちに少しずつ私の頭はロシア語を思い出してきました。

 あとは何とか気合いでツアーを乗り切ったのですが、夜疲れてくると話が聞こえなくなったりして大変だったときもありました。

 

 最終の札幌公演の日、帯広から札幌に移動して、札幌駅のホームに主催者の通訳さんの顔が見えたときは物凄く気が抜けました。

 「やっとロシア語から解放される…」

というのが本音だったと思います。

 同時に「きちんと授業に行けていたらもっと上手にアテンドできただろう」という悔しさもこみ上げました。

 

 このあたりは来年以降の課題ですね。

 今は道路が悪く授業に通えないので、家でロシア語のYouTubeを見ています。

 今見ているのはロシアのトラックドライバーのVlog、モスクワからハバロフスクまで日夜運転して荷物を運んでいます。その距離8000キロ以上…シベリアの大地の道路はどこまでもどこまでも続いています。冬季、気温はマイナス30度以下…まあこれだけ寒いと全く滑らないですが、一人で走っているようなので、車が故障したら命にかかわります。

 しかし、この厳しい条件下でしか見られない景色が満載で、見ていてとても楽しい…f:id:nakazoey:20251225223733j:image

 

 来年雪が溶けたらまた授業に通う予定でいます。