ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

骨密度検査

 一昨年左足を骨折したとき、通っていた整形外科の先生に一年に一回骨密度検査を受けることを強く勧められました。年齢的にも骨が弱くなりやすいところに来ているのだそうです。

 昨年の11月以降、年齢による身体の不調が一気に出て、頻繁な病院通いが続いてしまいました。この先ピアノを弾き続けていく上で骨のことは一番シビアな問題…気が付かないうちに骨が脆くなって、練習中にいきなりボキっといってしまったら大変なことになります。

 

 先生の言葉に受験生のように従い、先日骨密度検査に行ってきました。MRI検査のような器械の中に寝ていると、自動的に骨密度を測ってくれます。痛みも何もないので、私は緊張することもなくのんびりした気分でいたのですが…

 

 前回の検査(一昨年11月)の時、骨量はまだ少々「骨量減少」のところにっ少しかかるくらいだったのですが、今回ははっきりレッドゾーンにかかってしまっていて、服薬治療となりました。急激な骨量減少に私は唖然…このようなことはずっと運動を続けていた人が突然やめたりしたときに起こりやすいのだそうです。一昨年5月の左足の骨折まで、バレエの稽古とスポーツジムに欠かさず行っていたのですが、骨折して以来ぴたりとやめてしまっていました。足がすっかり治って復帰しようにもコロナ禍で復帰するのをためらってしまっていました。

 

 年を重ねるということは、身体に人工的に補わなければならないものがだんだん出てくるということなのでしょう。骨のことも早くわかってよかったと思うことにしました。昨年末は次々と出てくる身体の不調にもう現役をやめたいと思ったこともあったのですが、骨のことがわかってからは逆にもう少し弾いていたいという気持ちが湧いてきました。3月の発表会が終わったらまた身体を鍛えることを考えます。ケアを続けながらこれからも弾き続けていきたいと思っています。