ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

メールが消えてしまった…

 あれ…

 スマホでメールをチェックしていて、メインで使っているメールアドレスで保存しているメールがとても少ないことに気づいたのは昨夜…

 どうしてこんなに…

 頭が冷たくなりました。保存してあるメールで一番古いものは2週間前、8月27日のもの。26日に届いた師匠のパーヴェル(ネルセシアン)からのバースデーメールの返信も残っていないのです(この日はパーヴェルの誕生日、パーヴェルからのメールはロシア語の授業の宿題でときどき調べて使うため、別フォルダで保存してありました)。

 

 仕事上の大切なメールもたくさん入っていました。これがなくなると大変なことになります。

 落ち着いて、と懸命に自分に言い聞かせながらPCを開き、PCのメールソフトを開いてみました。こちらは先月まで使っていたソフトがWindows7のものだったので変えたばかりで不安でした。

 メールはきちんと残っていました…よかった…

 慌ててPC本体とUSBにバックアップをとりました。

 

 このメールはプロバイダーのメールなので、プロバイダーの自分のページにアクセスしてサーバーにメールが残っているか調べてみると、やはり26日以前のメールは残っていません。

 

 どうして消えてしまったのだろう…

 

 プロバイダーのページをあちこちを開いて設定などを調べてみたのですが、どこにも受信メールを2週間後に削除する設定は見当たりません。

 何者かが不正に侵入して設定を変えたのか…

 しかし、設定画面にログインするとこちらにメールが届く設定になっています。他のメールは何度テストしてもきちんと届いたので、ログインメールだけが届かなかったというのは考えにくい…

 プロバイダーのサポートデスクに電話してみようと考えましたが、運悪く受付時間外。

 

 頭が痛くなってきました。他のところは異常がなさそうだったので、メールのバックアップだけを確かめて、ひとまず寝ることに…

 

 今朝、目が覚めて同時にスマホでメールチェックをしてみると…メールは昨夜のままでした。

 10時の受付開始を待ってサポートセンターに電話しようと思っていましたが、なかなかつながらないだろうからその前にと思って、チャットでのサポートにアクセスしてみました。

 

 何回かにわたるチャットのやり取りの結果、PCのメールソフトの詳細設定を見てみるようにと言われました。

 ソフトを替えたばかりでまだ見ていなかった設定を見てみると…「サーバー上のメールを削除する」のところにチェックが入っていて、期間が14日になっていました…

 これだ…慌ててチェックを外しました。

 

 多分これで大丈夫だろうということでした。結果は2週間たってみないとわからないのですが、どうか大丈夫でありますように…

  削除されたメールは元には戻らないので、PCのソフトから見るしかなくなってしまいましたが、何とかPCに残っていますので、これで良しとするしかないですね。

 

 皆様にご心配頂いた左足の骨折は順調に回復し、先月中旬に骨は完全についたということでレントゲン検査が終わりました。あとはリハビリ(マッサージと歩行訓練)のみです。ピアノの左ペダルも少しずつ踏めるようになってきました。

 4週間ギブスをすると、その後足の機能を元に戻すのに4ケ月くらいかかるということを聞いたときは、そのあまりの時間の長さに茫然としました。ギブスが取れたのは6月15日でしたので、10月中旬までかかることになります。しかし焦ってもどうしようもないので、ここからが本番と覚悟を決めてリハビリに通い、言われたことを家でもきっちりやってきました。

 そして、秋を迎えて少し涼しくなった今、私にはとても気になっていることがありました。

 

 ギブスを取ったとき、怪我をした左足はむくんで右足より二回りくらい大きくなっていました。リハビリによって少しずつむくみが取れて細くなってきていたのですが、まだ今まで履いていた靴が入らず、この夏はリハビリ用のサンダル(マジックテープで甲の高さを調節できるもの)で過ごしてしまいました(このためこの夏はスカートも短いパンツも履けなかった…)。しかし、今月末になれば北海道は少し火が欲しいような気温になってきます(今日はこんなに暑いのに…)。

 

 そろそろ靴が履きたい…

 自分の持っている靴で少し大きめのものはあと少しなのですが、まだ履けるところまではいきません。

 考えた末、マジックテープや紐で足幅を調節できる靴を探してみようと思い、札幌市内のホームセンターの中にあるリハビリ用品の店に行ってみました。

 

 いろいろな靴が揃っていました。ほとんどのものが足の甲のところが大きく開くようになっていて履くときに痛くないようにできています。手が麻痺している人のためにマジックテープがつかみやすくなっているもの、片足のみやサイズ違いでの販売もあり、こんなにいろいろと怪我や病気の人に配慮した靴があるとは知りませんでした。

 測って頂くと、今の左足は25.5センチの3Eサイズということでした。リハビリ用の靴は幅が広めなのが多いので左足に合うものは割と簡単に見つかりました。

 しかし、傷めていない右足はBサイズ…マジックテープで足幅をギリギリまで細くしてもまだブカブカ…リハビリを続けて左足もやがて元に戻ることを考えると、かなりいいお値段のこの靴を買ってもやがて履かなくなってしまうだろうと思い、結局決めることができませんでした。

 

 もう少しリハビリを頑張って自分の手持ちの靴が履けるのを待つ予定です。でも待っているとそのまま冬靴に突入してしまいそうですが…

ズーム法事

 ズーム法事をやりたいので今までの携帯をスマホに変えたいんだけど…

 

 自宅の近くに住んでいる叔母(母の妹)から連絡があったのは先月の下旬、お盆休みが終わってレッスンが始まった直後でした。

 今月、亡くなった叔父の13回忌を迎えるのだけど、2人の子供(私にとっては従兄妹)のうち1人はオーストラリア、もう1人は東京…東京の従妹は法事の打ち合わせにお盆に帰省する予定でしたがコロナ禍のためかなわず、お寺のお坊さんからズーム法事を提案されたそうです。

 

 早速、叔母がいつも行っていたショップに一緒に行き、今までのガラケーをiPhoneSEに。メールの設定とアドレスの移行はショップでやってくれますが、あとはすべて私がやらなければなりません。私はレッスンがお休みになる週末ごとに叔母の家に通い、iCloudその他の設定です。私が使っているキャリアではないので、違うところがたくさんあって悪戦苦闘…しかし叔母はやる気満々、82才のスマホデビューです。

 まず新しいiPhoneで電話とメールができるようにならなければなりません。ガラケーとはかなり違うタッチに苦労していたようですが、母の話によると叔母は子供の頃からやろうと決めたことはがむしゃらに取り組んで行く性格だったそうで、購入して一週間経った頃にはすらすらとメールが打てるようになっていました。

 

 そして、ズームのアプリをダウンロードするためにはiCloudの設定が必須なのですが、これが一番大変でした。初めメールアドレスが携帯キャリアアドレス1つしかなかったのでこのアドレスをアップルIDにしたのですが、このアドレスがアップル社からの確認コードを記載したメールをことごこく拒否してしまい、ついに別のアドレスを作成してIDを変えることに…

 紆余曲折の末、ついにズームアプリをダウンロードするところまできました。無事に叔母のアカウントを作り、実家の母と繋いでテスト…成功です。

 今後ズームの使い方をもう少しおさらいする必要がありそうですが、何とか法事の予定日に間に合いそうです。

 

 オンラインレッスンで培ったズームの技術が思わぬところで役に立つことになりました。コロナ禍はまだまだ続きそうですし、ズームももっといろいろな使い方ができるのではないかと思う今日この頃です。

9月の予定

 コロナ禍に揺れた夏がまもなく終わろうとしています。例年の夏と大きく異なる夏になりました。夏休みが短縮されたり、帰省ができなかったりといろいろな制約があり、辛い思いをされた方も多かったのではないかと思います。

 昨日今日の札幌は今年一番の暑さになりましたが、季節は秋に向かっています。あとひと月もすれば北海道ではもう暖房が欲しい温度になります…

 

 9月の予定をお知らせいたします。

 お休みの日は、

    6日(日)

   11日(金)

   13日(日)

   20日(日)から23日(水)まで

   26日(土)から27日(日)まで

です。

 以前に土曜日レッスンの方にお渡ししたレッスンスケジュールでは19日をお休みとしていましたが、家の用事のためお休みを26日に変更させて頂きます。

 また、4日(金)のみすまい幼稚園教室は幼稚園の遠足のため、藤野教室でのレッスンになります。

 

 先週8月21日にやっとみすまい幼稚園教室に復帰しました。まだ少し歩行のバランスは悪いですが、荷物を持って歩けるようになりました。まだ左足のむくみがひどく、靴が履けないのですが、頑張ってリハビリとマッサージを続け、寒くなるまでに靴が履けるようになりたいと思っています。

 

 コロナウィルスの感染者は毎日増え続けていて不安な日が続いています。今後オンラインレッスンを希望される方はいつでもご連絡下さい(曜日が変更になる場合があります)。コロナ禍がなかったら取り組むことがなかったオンラインレッスンの技術が、来月は思わぬところで役立つことになりました。

 このことについてはまた書きますね…

自分の弾きたい曲

 コロナウィルスの感染者はお盆でも変わらず増え続けているので、教室がお休みになっても感染予防に神経をすり減らすのは変わりません。だんだんコロナ疲れがひどくなってきますね。今年はちっとも休まらないと思っている方も多いことと思います。

 今年のコンサートがすべてなくなってしまった私は自分の勉強の目標を見失ってしまっていました。今まで30年以上のほとんどをコンサートに追いかけられて過ごしてききたのです。外出自粛の期間は自分の弾きたい曲をじっくり勉強するチャンスだと思ってじっとピアノに向かっていたピアニストの友人も多かったようなのですが、私はこの時期に足を骨折してしまったこともあってすっかり気持ちが落ちてしまい、自分で弾きたいものが何もなくて悶々とする日々を送っていました。何しろモスクワどころか東京も感染者が毎日増え、レッスンに行くのは難しい状況です。

 

 8月に入ってやっと少し歩けるようになり(まだ少し不自由ですが、骨は完全についたということでレントゲン検査は終わりました。あとはリハビリのみです)、この何か月か自分は無駄に過ごしてしまったと思いました。そしてこのお盆休みの間に何か目標を見つけて勉強を再開しなければと考えました。

 師匠のパーヴェル(ネルセシアン)がオンラインでもレッスンをしているということだったので、まずこれを目標にして少し大きなプログラムを作ってみようと思い立ちました。

 

 ある晩、運転中に聴いていたロシアのクラシック音楽専門のラジオ「オルフェイ(Орфей)」の中でニコライ・ルガンスキーの弾くフランクの「プレリュード、フーガとヴァリエーション(Harold Bauer編曲)op.18」をやっていました。ルガンスキーはネルセシアンと同じドレンスキー門下のピアニストです。前に友人がこの人のリサイタルに行って「立ち上がれないほど感動した」と言っていたので、注意して聴いていたのですが、本当にすっかりこの曲にも演奏にも惹きこまれてしまったのです。

 

 YouTubeで検索してみると動画が出てきました。


Nikolai Lugansky - César Franck, Prélude, Fugue, et Variation in B minor

 

 元はオルガンの曲で、ピアノ用に編曲されたもののようです。ルガンスキーの演奏はピアノ1台で大オルガンのように様々な音色を使い分けています。しかもこの柔らかさが凄い…

 この曲をやってみよう…ネットで楽譜を探してみると割と簡単に見つかりました。

 

 このフランクを入れてその他、今年はベートーヴェンを弾いてみたくて「熱情」と30番のソナタを入れたい…あとは中止になってしまったコンサートで弾くはずだったチャイコフスキー「悲しい歌 op.72-14」「ハーブサルの思い出」もみてもらいたいと考えているところです。

 

 明日からはお盆休みが終わって教室のレッスンが始まります。秋からは自分の目標も持って生き生きとレッスンしていきたいです。

旅の思い出 その2「ロシアだより2018」

 「旅の思い出」の2回目は、2018年にロシア、イワノフカの「ラフマニノフ博物館」を訪れたときの旅行記です。

 飛行機に乗ればどこにでも行けると思っていたあの頃とは一転、現在は国内でさえ自由に移動するのが難しくなってしまいましたが、再びあの風景に出会える日が必ず来ると信じて、ロシア語力のアップを目指していきます。

 

 「ロシアだより2018」はこちらから。

 http://www17.plala.or.jp/nakazoey/russia2018.html

 

 

夏休みの過ごし方

 例年8月はパーヴェル(ネルセシアン)のレッスンがあり、特に最近は大きなプログラムを準備していたので、とても慌しかったのですが、今年は何もなく、寂しい8月です。ウィルスによって今までの生活がすべてひっくり返ってしまうことなど今まで想像もしていませんでしたので、今はとにかく目の前のことをこなすだけで精一杯の毎日です。

 7月から教室の新しい仲間も増えました。今一番必要なことは教室の消毒、換気を徹底することですが、どこまでやれば感染を防げるという指針は全くないわけで、感染者の数字を見て神経ばかりがすり減り、アレルギーなど身体のあちこちに故障が次々出てきています。

 

 教室は明後日8日から夏休みに入ります。この間に心身共に立て直し、秋に向けて少しでも健康でレッスンできるようにしようと思っています。ピアノのメンテナンスも行い、特にピアノを始めたばかりの生徒さんが(他の方ももちろんですが)きれいな音のピアノでレッスンできるようにしていきます。

 骨折した足のリハビリも大詰めを迎えています。今週はいよいよつま先立ちが始まりました。怪我をしたときはつま先立ちなど考えられなかったので、少しだけ踵を上げられたときは感動に近いものがありました。本当はスポーツクラブに水中歩行をしに行きたいのですが、まだ怖くて復帰できません(プールは大丈夫でも脱衣場が危ないと聞きました)。スポーツクラブでもさまざまな感染対策をしているようですが、やはり教室を開いているのですから、少しでもリスクのあるところへは足を踏み入れないのが正解でしょう。

 

 よってこのお休みは練習と足のリハビリとお墓参り(家から車で1時間弱のところです)で過ぎ去ることになりそうです。外食もせず、買い物は超特急で済ませ、ひっそりと過ごします…