ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ストラヴィンスキー

 来年のコンサートの予定が続々と決まってきています。4月30日(月、振替休日)には東京で2台ピアノ、曲は今年「兵士の物語」で悪戦苦闘したのにハマってしまったストラヴィンスキーの「春の祭典」の2台ピアノ版です。
 「兵士の物語」で久しぶりに複雑な変拍子に取り組んで少し慣れてきたのですが、「春の祭典」は更に複雑…しかも演奏時間の関係でこれを10~15分にまとめなくてはならないのです。

 外は雪…おうちは天国…今日は一日家に閉じこもって、午後からずっとストラヴィンスキーと格闘、曲をカットするためにはまず曲全体を覚えなくてはならないのです。
 2台ピアノ版、ピアノソロ版、オーケストラ版といろいろなのを代わりばんこに楽譜を見ながら聴いて、演奏時間をメモしながら試行錯誤していました。
 できるだけいろいろな曲を入れたいのですが、何しろ曲の間に切れ間があるところが非常に少ないので、違和感のないようにするのは至難の業…つまりやりたいところが多すぎるのです。
 3時間たってやっと試案がまとまったので、メールでパートナーに送りましたが、やっぱり気に入らない。でも疲れたので一回中断してこのブログを書いています。

 数か月前、空港で出発便を待っていたときに、先月来日して全国ツアーを行った師匠、パーヴェル・ネルセシアンがマクシム・モギレフスキーらと4台のピアノとパーカッションでこの曲を演奏している動画を見つけました。(こちら、2017年3月、ボストン、ニューイングランド音楽院)
 何か確固たる揺るぎないものを感じます。
 願わくば、このようにストラヴィンスキーを演奏したいものです…