ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

春の祭典

 ストラヴィンスキーの「春の祭典」を弾く毎年恒例の東京での2台ピアノの会が、あと一週間余りになりました。5月26日のリサイタル(詳細はこちら)の他にこちらの準備にも追われています。

 「春の祭典」はストラヴィンスキーの作品の中で最もよく知られた作品の一つです。リサイタルで弾く同じストラヴィンスキーの「兵士の物語」(原曲は小編成オーケストラ)と違って、こちらは原曲の編成も大きく、これだけの音を2台のピアノで表現するのは難しいものがありましたが、いろいろ工夫して音色にいろいろな色が出るように心がけてきました。
 また、3月に現代舞踊協会で上演したこの曲を使った作品「体(たい)」を観たり、バレエの映像を多く見て、この曲の雰囲気を身体に入れるようにもしてきました。
 残りの日々で何とかこれをまとめ上げていきたいです。

 次にパートナーと合わせをするのは本番前日、私が東京に入ってからになります。複雑な変拍子が少しでも自然に聞こえるように、東京入りまで一人で弾き込みます。

 弾けば弾くほど彼の作品に惹かれていきます。
 こちらも少しでも良いものにできるよう、この一週間、頑張ります。