ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バイカル湖

 毎朝、ロシアTVのニュースを見ながら朝食を食べるので、毎日見ていると今まで行ったロシアの懐かしい景色がたくさん出てきます。モスクワは首都だけあって空港や駅、通りなどが頻繁に登場します。その他に2010年に家族で行ったシベリア鉄道、そしてバイカル湖
 バイカル湖を見たときはあまりに壮大で、今までくよくよ悩んでいたことが大したことではないという気持ちにとらわれました。以来、自分が死んだ後はバイカル湖に散骨してもらって、最後はオームリ(バイカル湖に住むサケ科の魚、これがおいしいのデス)の餌にになるのが夢になり、忙しくて気持ちが荒んでいるときはバイカル湖の写真を眺めるようになりました。
 
 先月、ネルセシアンの日本ツアーの最終公演を聴きに金沢へ行ったとき、金沢市姉妹都市イルクーツクで、毎年「フェスタ・バイカル」と名付けられたロシアとの交流の催しがあることを知りました。また、ちょうど9月に能美市の「いしかわ動物園」にバイカルアザラシが来たというのを聞いて、私のバイカル熱は一気に加熱してしまったのです。
 
 ロシア連邦の真ん中から少し東、シベリア鉄道ロシア号上りでイルクーツクの2つ手前のウラン・ウデからはモンゴルに通じる鉄道が伸びていて、ロシアだけではなくアジアの文化も感じられるところで、それがまた神秘的に思えます。
 この間行ったときは湖の南側(イルクーツクから70キロくらいの街、リストビャンカ)から見ました。ちょうど南側にシベリア鉄道本線が通っているのですが、北側には第2シベリア鉄道と言われるバム鉄道が通っていて、湖の最寄りにセーヴェロ・バイカリスクという駅があります。縦に長いバイカル湖の南端から北の端までは何と650キロ、船で10時間…スケールが違います。
 バム鉄道にも一度乗ってみたい私には魅力がいっぱい…

 地図やらグーグルアースなどを見ていたら、なんだかとても行きたくなってしまった…
 しかし、スマホのお天気のところで調べてみたら…現在のイルクーツクは何とマイナス16度…この辺りは冬はマイナス40度になるところですが、もうこんなに気温が下がっているなんて…
 雪と氷に閉ざされたバイカル湖も非常に魅力があると思いますが、寒さに弱い私にはとても行ける自信はありません。

 来年の夏にでも行ってみようかな…