ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシア語地獄はまだ続く…

 明後日5日に、札幌大学ロシア語科の「詩のつどい」に参加することになっています。
 8月のリサイタル前半に弾くチャイコフスキーの「四季」には一曲ずつ詩がついていて、この詩を暗記するように厳しく言われていたのですが、どうも目標がないとやる気が起きず、お願いして出させて頂くことになったのです。
 モスクワから帰国して10日ほどあるので大丈夫だろうと思っていたら…

 モスクワにももちろん持って行ったのですが、向こうではさすがにロシア語だけの生活でいっぱいいっぱいで、詩をやることはできませんでした。
 帰国して数日たって、改めて見直してみると、何とかなりの部分が頭からごっそり抜け落ちていることがわかったのです。
 
 これはタイヘンなことになった…

 今週に入ってから背水の陣を敷き、必死で暗記…モスクワから帰国してまだ2週間もたたない今の時期にあまりロシア語に入れ込みすぎると、向こうでの強烈な体験(良いことが多かったですけどね)が頭の中によみがえって、教室のレッスンが崩壊する危険があるので注意が必要です。
 誰もみてくれる人はいません。頼りになるのはタチヤーナ・ゲオルギエヴナ(前、在札幌総領事夫人、ずっと私のロシア語の先生でした)が録音してくれた朗読のみ…
 運転しながら録音を聞き、暗記を繰り返しました。車が動いているときに詩を唱えると明らかにブレーキが遅くなっていて事故りそうなので、なるべく信号に引っかかったときに唱えるようにして、とにかく繰り返すのみ…

 そして、今日ようやく全文を頭に入れました。

 明日一日あるので、何とか仕上げるつもりです。
 札幌大学ロシア語科は幾多のロシア語の専門家を世に送り出しているところです。みんなすごい子たちなのだろうとは思うのですが(弁論大会に出てくる札大生も皆とてもレヴェルが高い…)、出るからには若いモンには負けないように頑張るつもりです。

 でも…今日はもうムリ…これ以上やるとアタマからあふれちゃう…