ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシア語 詩のつどい

 いよいよ「グルジアの歌」を暗唱する日がやってきました。
 
 シベリアから帰ってきた後 ロシア語に疲れてしまったのか、なかなか詩がアタマに入らない日が続いて焦っていました。1週間前になっても半分も覚えられていなかったのです…7月一杯 這ってでも戻りたいくらいのシベリア鉄道シック(ホームシックではない)にかかり、毎晩泣きながら眠っていたのもあったのでしょう。

 これはもうダメかも…見て読もうか…

 そんな考えがアタマをよぎりましたが、ノヴォシビルスク(札幌市の姉妹都市)からの市民訪問団も来るという大舞台…それも悔しい…

 火曜日になってからようやくいつものように車の中にタチヤーナ ゲオルギエヴナの録音を持ち込み、とにかく死にもの狂いでやることに…
 まず録音を何度も聴いて、信号に引っかかるとカーステレオを止めて自分で唱える…気がつくと信号が青に変わって車が走り出しても唱えつづけているのです…

 ヤバい…事故っちゃう…いけないいけない…

 やっぱり私は何かするときは極限まで自分を追い詰めないとダメらしい…

 でも 猛練習のかいあって今日はノーミスで通りました。

 私達の朗読のあと、ノヴォシビルスクの訪問団の方々の自己紹介を兼ねた挨拶、そのあと札幌大学のジダーノフ教授による講演「ロシア詩の太陽と月と星」、ほぼ全部通訳なしでわかりました。
 でも 長時間ロシア語を聞くことに集中していたので、打ち上げでは精も根も尽き果て、折角ジダーノフ教授と同じテーブルだったのにほとんど話ができなかったのは残念…

 もう少し余裕が持てるようにならないといけないですよね…
 8月27日からまたタチヤーナ ゲオルギエヴナの金曜クラスが始まります。