ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

練習

 「先生っていつ、どのくらい練習するんですか?」
 生徒さんや父兄の方によく聞かれます。
 ピアノは練習をしなければ演奏技術が維持できません。長年ピアノに取り組んできたプロの人も、最近ピアノを始めた人も練習は必要不可欠なのです。
 
 私はよほど忙しくしているように見えるらしい…毎日レッスンをして、演奏や勉強のためにあちこち移動し、腰のリハビリのためのトレーニングに通い、その上ロシア語も勉強していて、いったいどこに練習のための時間が取れるのだろう…そう思う方が多いようです。

 一日の練習時間は日によってかなりばらつきがありますので、毎日何時間、とは言えないのですが、まず朝 ハノン(指の訓練のための本)やスケール(音階)の練習を約1時間、これは大体どこへ行っても毎日欠かしません。去年ミンスクベラルーシ)へコンサートで行ったときは、グループの皆よりも1時間早く自分でタクシーを呼んで会場入りして練習しましたし、東京でもいつも決まって行く練習スタジオがあります。

 普段 札幌で教室のレッスンをしている日の練習開始は朝8時から9時くらいの間です。午後からのレッスンの日であれば大体12時半くらいまで、午前中からレッスンがある日はその時間に合わせて1時間練習して出かけられる時間に起きます。
 レッスン終了(夜9時から10時くらい)後まだ元気があれば、その後また練習することもあります。今はかなり新しい曲の譜読みがたまっている上、私は譜読みがかなり遅い方なので、練習時間はかなり長くなっています。

 2月にヘルニアになってからかなり長い間長時間の練習が出来ず(腰がもたなかった)、今年前半は練習が足りなくてイライラすることも多くありました。元通り練習できるようになった今 この時間を大切にしていきたいと思っています。