ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

シンデレラ

 今年1月に楽譜を購入したミハイル・プレトニョフ編曲のプロコフィエフ組曲「シンデレラ」(2台ピアノ用)は来年4月に東京 国立市で9曲の中の2曲を演奏できることになりました。
 プレトニョフ編曲のバレエ作品を弾くのは「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」に続いて3作目です。音の数は多いのですが、テクニックに無理がなく、無駄もなく、バレエの舞台の彷彿とさせる作品になっています。いつも彼の作品を弾いていて思うのは、この人本当によくバレエがわかっているなあ、ということ…
 こちらも大分彼の編曲の手法がわかってきて、前の2作よりは一人での練習は楽ですが、今回は2台なのでパートナーとの合わせで細かい神経を使うことが必要です。

 1回目の合わせは今月の18日、東京 八王子市の2台ピアノのパートナー宅で、数多く合わせて お互いがバラバラになってしまわないようにしなくてはなりませんので、いつもは年明けから始める合わせを年内に1回しておくことにしました。
 合わせの日まであと2週間です。今日はレッスンがお休みだったので、フィナーレの最後のところを重点的に時間をかけてさらいました。一通り弾けても音が体に入るためには時間がかかります。何度も何度もやって覚えても、翌日には忘れていることも…その場合はまだ体に音が入っていないということなので、また同じ練習を繰り返していきます。

 私は学生の頃からいつも譜読みにも暗譜にもとても時間のかかる人で、どの先生にもあきれられていました。卒業して演奏活動を始めたときはとても大変でしたが、とにかく練習をたくさんすることによって何とか乗り切ってきたような気がします。そのおかげかどうかわかりませんが、この年になって譜読みや暗譜が遅くなったということは全くなく、前と同じ遅さを保っています…
 この曲は他の曲にもまして時間がかかりそうですが、とにかく練習量を多くこなして何とか良いものにしたいと思っています。