ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

コンチェルト・ダ・サローネ

 一昨日11月30日、札幌音楽家協議会主催のコンサート「コンチェルト・ダ・サローネ」にてチャイコフスキーの「四季」から1月、2月、3月、12月の4曲を弾かせて頂きました。
 
 ご来聴下さいました方々に心からお礼を申し上げます。
 
 また このコンサートでは小さな会場(札幌ルーテルホール)であった上、出演者が多かったため、手持ちのチケットはあっという間に売り切れてしまい、多くの方にお知らせできなかったことをおわび申し上げます。

 久しぶりの札幌での舞台…一昨年舞台に復帰してから東京、ミンスクベラルーシ)などで弾かせて頂いたのですが、なぜか札幌では機会がなく、6年ぶりでした。

 10月にパーヴェル(ネルセシアン)のレッスンを受けたチャイコフスキーの「四季」。昨年の彼のリサイタルのプログラムに入っていましたが、彼自身がこだわり抜いてこの曲を勉強したそうで、その厳しさも並みのものではなかった…
 札幌に戻ってから 何とかレッスンを受けたことを演奏に反映させたいと試行錯誤を繰り返しました。
 
 何とか彼の音に近づきたい…

 しかし 自分の出している音がひどく雑に思えて何もかも嫌になり、何でこんな難しいものを選んでしまったのだろうと思ったこともありました。

 「四季」にはそれぞれの曲にちなんだ詩があります。今回この詩を自分で翻訳し、曲目解説に載せて頂きました。
 本番の直前までこの詩を読んで気持ちを高め、イメージを作って舞台に上がりました。

 多くの方に「音が変わった」と言って頂きました。やはり彼のレッスンの影響は大きかったようです。
 
 2014年秋に札幌でのリサイタルを決め、それに向けて走り始めました。この「四季」全曲を弾く予定ですので、その日に向けて更にステップアップして行けるように研鑽を積んで行きたいと思っています。

 終演後 打ち上げにも出席し、大久しぶりに12時過ぎまでトグロを巻いていました…病気をして以来 お酒は全く飲めなくなってしまったのだけど、ああいう席はやっぱり楽しいですね…(若い頃私は宴会部長でした…)
 帰りは道路がテカテカで運転は大変だったけど…