ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシアン・ピアノスクール

 毎年夏に開催されている「ロシアン・ピアノスクール」が今年も8月11日から東京、表参道のカワイで開催されます。公開レッスン、講師コンサートなど盛りだくさんな内容で毎年とても聴きごたえがあります。
 私が4年前からレッスンを受けているパーヴェル・ネルセシアンが講師をつとめていることもあって、彼のレッスンを受けるようになってからは「ロシアン・ピアノスクール」のない夏はない、という感じで毎年聴講に行っていました。

 今年は初夏に気温の変動が激しかったために私自身の体の具合があまり良くなく、特に前回東京に行ったときに建物の中と外のあまりの温度差にすっかり体調を崩してしまい(歳とともに温度変化に体が対応できなくなっているのかしら)、行くのを迷っていました。特に8月12日はパーヴェルのコンサートがあり、今年の彼の日本での演奏はこの1回だけなのでやっぱり行きたいし、と考えあぐねているうちにチケットが売り切れになってしまいました。
 ひどくがっかりして、もう今年は行くのをやめようと(航空券の高い時期でもあるし)思っていたのですが、昨日になって奇跡的にチケットが手に入り、慌てて行くことを決め、航空券もお盆期間にしてはまあまあの値段のものが見つかりました。

 折角行くのでパーヴェルのコンサートだけではなく公開レッスンやもう一人の講師、アンドレイ・ピーサレフのコンサートにも行くことにしました。こちらはプログラムがチャイコフスキーの四季なのです。一昨年の自分のリサイタルのとき、パーヴェルに徹底的に絞られて勉強し、彼の演奏も何度も聴いた「四季」(聴くたびに違う「四季」の世界がありました)、今度また違った「四季」が聴けるのはとても興味があります。

 体の調子が良くないと気持ちも落ちて、休むことばかり考えていたのですが、素晴らしいコンサートを聴いて、若く優秀なピアニスト達がレッスンで直されて良くなっていくのを見に行った方が気持ちも上向きになりますね。
ただ、暑さには気をつけねば…(今の札幌は21度くらいなので…)
 
 今日は元気に秋からのプログラムをさらっています。