8月23日に予定されているリサイタル「ロシアピアニズムとロシアバレエ3」(詳細はこちら)の後半は、プロコフィエフの名作バレエ「シンデレラ」をピアニスト、ミハイル・プレトニョフが2台ピアノ用に編曲したものです。テクニシャンで有名なプレトニョフの編曲だけにどちらのパートもテクニック的に極めて高度なものが要求されます。
この難曲をテクニックではなく、バレエの舞台を思わせるものに仕上げたい、私はずっとそう思ってきましたし、パートナーをつとめてくれるパーヴェル(ネルセシアン)もそう思っていたようです。
合わせのときに彼が私に語ってくれるこのバレエのイメージは非常に細かいものでした。弾きながら彼の中に次から次へと構想が湧き出てくるようで、その一言一言にこちらを飲み込んでしまうような迫力があります。
この難曲をテクニックではなく、バレエの舞台を思わせるものに仕上げたい、私はずっとそう思ってきましたし、パートナーをつとめてくれるパーヴェル(ネルセシアン)もそう思っていたようです。
合わせのときに彼が私に語ってくれるこのバレエのイメージは非常に細かいものでした。弾きながら彼の中に次から次へと構想が湧き出てくるようで、その一言一言にこちらを飲み込んでしまうような迫力があります。
初めて合わせたのは、今年の1月、このとき私はひたすら緊張していました。
当日、私は八王子市内のスタジオでさらったあと八王子駅へ出て、体のためにしっかりと昼食を取ろうと思いましたが、さすがに喉を通りません。今までいかなる緊張状態でも食欲だけは落ちたことがなかったのですが、あのときだけは無理でした。
夕方、合わせが始まりました。
彼の音が私の音に重なってきました…
その音の存在感の物凄さ…私はクラクラーっとなってしまい、危うく次の音を忘れるところでした。
このときは、慣れてきて乗って弾けるようになったのは後半になってからでした。
何が何だかわからないうちに終わってしまったというのが、このときの正直な感想です。
当日、私は八王子市内のスタジオでさらったあと八王子駅へ出て、体のためにしっかりと昼食を取ろうと思いましたが、さすがに喉を通りません。今までいかなる緊張状態でも食欲だけは落ちたことがなかったのですが、あのときだけは無理でした。
夕方、合わせが始まりました。
彼の音が私の音に重なってきました…
その音の存在感の物凄さ…私はクラクラーっとなってしまい、危うく次の音を忘れるところでした。
このときは、慣れてきて乗って弾けるようになったのは後半になってからでした。
何が何だかわからないうちに終わってしまったというのが、このときの正直な感想です。
しかし、このときとことん緊張したおかげなのか、2回目のモスクワでは比較的のびのびと弾くことができました。(詳細は7月17日の記事「ロシアだより 2014 その4」をごらん下さい)
3回目は一昨日、東京で。お互いに何をどうしたいのかということがわかってきて、私も余裕が出てきました。やはり回数を重ねると違ってくるものです。この日は毎年恒例の「ロシアンピアノスクール」の真っ最中、超過密スケジュールの中、時間を作ってくれた彼にひたすら感謝しました。
リサイタルまであと残りわずかになりました。緊張がないと言えば嘘になりますが、今はとても清々しい気持ちです。自分にできる限りのことをして、彼の札幌入りを待ちたいと思います。