ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

マイナス50度!!!!!

 札幌は夕べから今朝にかけてとても冷え込みました。最低気温はマイナス10度を下回ったようです。昨日は白石教室のレッスンだったので一日中留守にした家の中はまるで冷蔵庫のよう…暖房を総動員して2時近くまで家を温めてから寝たのですが、ベッドに入っても寒くて夜中に目が覚めました。
 もう暖房がなければとても暮らせません。

 なのに 今週のロシアのRTRのニュースではマイナス50度の寒さの中 給湯用のボイラーが破裂し、暖房が止まってしまったクラスノヤルスク州のある街が映し出されていました…
 クラスノヤルスクは 夏に私達がシベリアに行ったときに鉄道を降りたバイカル湖畔の街 イルクーツクから更にモスクワ方面に800キロほど行ったところです。サハ共和国(人の住んでいるところで一番寒いと言われるオイミャコンという街のあるところ)ではよくマイナス50度を超えることは知っていましたが、クラスノヤルスク州でもこんなに寒くなるとは知りませんでした。
 夏に酷暑にあえいだロシアは(私達が行ったときも暑かった)今、例年以上の寒気にさらされているようです。

 マイナス50度にもなるところで暖房が故障すれば、たちまち生死にかかわります。ニュースでは 暖房が使えなくなった街の孤児院の62人の子供たちが 3機の飛行機で別の街に避難する様子が報道されました。(避難するのも飛行機とはやっぱり国が広いんですね)
 うちの教室に通ってきている幼稚園児の生徒さんと同じくらいの年齢の子供たちが 不安そうな表情で飛行機の座席に座っている様子が映っていました。どんなにか心細いでしょう。彼らは春まで避難先で暮らすようです。
 空港で働く人たちの全身から湯気が立ちのぼり、たちまち体温が奪われていくのがよくわかりました。

 ここではさすがにやっていませんでしたが、次に報道されたのは何とエカテリンブルク(クラスノヤルスクからモスクワ方面に2800キロほど行ったところ)で凍った湖で寒中水泳をやっているところ…
 ロシア人が寒中水泳が好きだというのは聞いたことがありますが、ただでさえ寒さに弱い私は何だか神経痛が起きそうになってあわててテレビ画面から目をそらしたのでした…