ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

 災害があまりないと思われていた北海道でも、昨年9月の地震によって一気に皆が災害対策を意識するようになりました。しかし、その中でも雷はあまり大きな被害はないと思っていたのですが…

 先月22日の朝、大きな雷の音で目覚めました。音はどんどん近づいてきて、雨も土砂降り…稲光がすると同時に雷鳴がとどろき、雷が相当近くなってきた、レッスンに行くのは大変だと思いながら起きました。
 朝食の支度をしていた7時過ぎ、いきなり外の電線に火花が散り、同時に電話機とWiFiルータの電気が点滅しました。
 停電したわけではなかったのでそのときは大したことはないと思っていたのですが…

 レッスンに出かける前、白石教室の電話の転送を解除しようと受話器を上げても…

 全く反応がありません。全く音がしないのです。

 ここで詳しく調べているとレッスンに遅れると思い、そのまま出かけました。

 夜、帰宅してからまた電話機と格闘…説明書を出してきて読んだのですが、該当するところはありません。

 思いついてスマホで「雷、電話機、故障」と入れて検索してみると出てきました。雷が電線や電話線を伝わってきて電気製品が故障する誘導雷によるもののようです。

 原因はわかったのですが、これは電話機の故障なのか、それとも電話線の故障なのか…

 まず、家の中の他のコンセントにさしてみました(停電はしていません)が、電源は全く入りません。それで実家に持って行ってコンセントにさしてみました。
 これで電源が入れば電話線の故障、入らなければ電話機の故障です。

 結果は全く入らなかったので電話機の故障と断定し、すぐ電話機を買った電気店に持って行きました。事情を話して聞いてみると、雷は天災なので保証が効かず、一万円以上の修理代が発生するということでした。うちはこの電話がドアホンともつながっているため、修理が終わるまで電話機なしというわけにもいきません。修理代を考えても買った方が安いと思い、新しいものを買うことにしました。

 結局、かなり大きな出費になってしまったのですが、同じ札幌南区では雷が落ちて火事になった家があったそうです。「電話機くらいで済んでよかったと思いなさい」とまわりの人皆に言われました。
 最近は雷をブロックする電源タップというのが広く出回っています。うちはPCとステレオはこのタップを使っていましたが、電話機のところは古いタップを使っていました。もうこんなことはこりごりなので、新しい電源タップも一緒に買って来て取り替えました。

 今まであまり意識していなくて、待っていれば過ぎ去るだろうと思っていた雷の怖さを思い知った出来事でした。