ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

チャイコフスキーコンクール

 4年に一度モスクワで開催されるチャイコフスキーコンクールは、連日熱い演奏が繰り広げられています。
 前回(2015年)は、ちょうど手を怪我して練習を休んでいたときだったので暇で、毎日延々といろいろな部門のネット配信を聴いていました。あのとき若い演奏家の熱のこもった真摯な演奏を聴いて、自分もまたピアノを弾いていきたいと思いました。
 今年は自分の練習に追われてなかなか時間が取れず、どうしてもピアノ部門中心になってしまうのだけど、昨日は2次予選の後半をゆっくり聴きました。

 特に印象に残ったのはアレクセイ・メリニコフ(ロシア)のリストのソナタ、アレクサンドル・カントロフ(フランス)のストラヴィンスキーの「火の鳥」、ただ一人の日本人藤田真央さんのプロコフィエフの7番のソナタ、アルセニー・タラセヴィチ=ニコラエフ(ロシア、タチヤーナ・ニコライエワの孫)のプロコフィエフの6番のソナタあたりでしょうか。まだ聴いていない人で素晴らしかった人もたくさんいると思いますので、これからゆっくりアーカイブを聴きます。
 藤田真央さんは弾き終わったときこの人は残ると思いました。タラセヴィチ=ニコラエフとカパチェフスキー(ロシア)が本選に進めなかったのは驚いたのですが、これはもう本当に紙一重だったと思えます。

 本選は25日、26日、27日の夜、モスクワ時間の午後6時からですから、日本時間では翌26日、27日、28日の午前0時からになります。どんな演奏が繰り広げられるか目が離せない…前回もそうでしたが、寝不足に注意です…

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