ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ラフマニノフの音

 ロシアから帰ってきて瞬く間に1カ月経ってしまいました。月日はどんどん過ぎて行くけれど、10月のロシアでの体験は鮮やかに私の脳裏に蘇ってきます。

 この週末は、来年5月6日の東京、八王子市での2台ピアノのコンサートの合わせのため東京へ行きました。今年後半は東京行きが非常に少なかったのですが、これからまた東京通いが続きます。
 今日はプログラム前半のプーランクドビュッシーを合わせたのですが、次回はいよいよ前半の最後に持ってくるラフマニノフ「2台のピアノのための組曲 第1番」(幻想的絵画)の合わせが始まります。 
 帰りの機内でずっとを聴いていました。
 
 ラフマニノフ博物館でのことがつい昨日のことのように浮かんできました。
 あの家、庭、ラフマニノフの数々の作品はあの佇まいの中で生まれたのです…
 特に最後の「復活祭」での鐘の音を模したフレーズを聴いていると、本当にロシアで聴いた教会や修道院の鐘の音が浮かんできてドキドキするのです。
 今年、私は本当に得難い体験をしたのだとしみじみ思いました。
 来年のコンサートに向けて、この作品を深く勉強していきたいと思います。この曲には一曲ずつ詩がついているのですが、自分で訳してプログラムに載せる予定です。

三浦みどり、中添由美子ピアノデュオリサイタル
2019年5月6日(月、振替休日) 14:00開演
八王子いちょうホール大ホール(東京都八王子市)
プログラム
プーランク:シテール島への船出
ドビュッシー:小組曲
ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第1番「幻想的絵画」作品5
ストラヴィンスキー春の祭典

チラシはでき次第、このブログでもアップします。