ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシア語講座

 実は今年に入ってから私のロシア語は惨憺たるものでした…
 長いこと通っていたクラスが時間的に無理になってからは、ラジオ講座と毎朝聴くロシアTVのニュースだけで何とかつないでいました。
 しかし、これだけだとインプットはできてもアウトプットができないわけです。
 忙しさにまぎれて日を過ごすうちに、だんだんニュースが聞こえなくなってきました…
 特に今年5月のリサイタル「ロシア音楽の歴史をたずねて」の前はどんどんニュースの聞き取りがダメになっていき、ロシア音楽のリサイタルをするのにロシア語は忘れる一方、という悲惨な状態でした。

 リサイタルが終わって、これではいけないと思い、毎日Facebookで流れてくるロシア語の記事を一つ読むことに決めました。師匠パーヴェル・ネルセシアンのロシアの音楽雑誌のインタビュー、バレエの記事、ロシア鉄道のホームページ…興味のあることであればその先を知りたい一心で頑張って読むことができました。
 何語でもそうですが、外国語はとにかく離れてはいけない。最後に勝つのはやめなかった人だと何かで読んだことがあります。

 8月に入って、ようやくロシア語の個人レッスンを受けられる時間ができました。パーヴェルのコンサートに行くために札幌を発つ2日前の8月10日、思い切って申し込んで、2時間ガシガシ絞られてきました。
 これでやっと頭の中が活性化されました。
 パーヴェルといろいろ話していたら、ロシア語の聞きとりも話す力も違ってきました。

 やはり自分を追い詰める状態におかないとなかなか勉強できないですね。通常の生活をしながら外国語を勉強し続けるというのは本当に大変だと痛感しました。
 いろいろ考えた末、来月ロシアに行ってくることにしました。パーヴェルは最近モスクワとボストンの両方を拠点にしているのですが、レッスンはボストンの方が時間が取れると言われて、一昨年は私もボストンに行きました。初めてのアメリカはまた違った文化でとても魅力がありましたが、やはりここまでロシア語を勉強したのに、ロシアから遠ざかってしまうのはとても寂しいことでした。
 ロシア行きについて詳しいことはまた改めて書きますね。