ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

あれから一週間

 北海道の地震から今日で一週間、先週の今日は真っ暗な中で不安に押しつぶされそうになりながら、ひたすら電気の復旧を待っていました。自宅の電気が復旧したのは7日金曜日の20時15分頃でしたが、やっと見ることができたテレビに映っていた目を覆いたくなるような光景に思わず絶句しました。ラジオで詳しく聞いていても、これほどまでになっているとは想像していませんでした。映像のインパクトは凄いものです。
 一週間たって札幌の多くの地域ではスーパーの棚に並ぶ食料品も少しずつ増え、ガソリンも並ばないで入れられるようになりました。しかし、節電のため街はいつもよりかなり暗く、自宅の近くはまた停電になったのかと見間違えるほど暗くなっています。
 とにかく電力がギリギリの状態のようで、あらゆるメディアで家庭での節電も呼びかけられています。一昨年アメリカに行って、どこへ行っても強烈な冷房がかかっていてあまりの寒さに体調を崩してから、自分たちがちまちまと節約しても、地球温暖化防止には何の意味もないだろうと思っていたのですが、今回は節電を考えないわけにはいきません。
 当分の間、白石教室の玄関フードの照明は消灯します。また、レッスン中の無人の図書室(白石教室のレッスン室の隣の部屋)も消しておくことにしました。

 8日土曜日からレッスンを再開しましたが、自宅の被害がひどかったり、体調を崩したりしてレッスンに来られない人もいました。特に白石教室は西区、手稲区を除く札幌市の全域から生徒さんが来ていますが、札幌市内でもかなり揺れ方に差があったようで、特に北区、東区、清田区の被害が大きいようです。被害が大きかった皆様に一日も早く日常の生活が戻りますよう、心から願っています。

 教訓はいっぱいあります。まず、スマホの充電、今までは朝起きてすぐ充電するので、夜は充電をしていなかったのですが、夜中に地震が起こって停電になったため、朝、起きたときはすでにかなり電池が減っていて心細い思いをしました。こうした事態に備えて夜、帰って来た後も充電し、なるべく100パーセントにう近い状態にしておくことが必要だと思いました。
 懐中電灯も2つあるのですが、停電2日目の夜になると片方が調子が悪くなり、ついたり消えたりしていました(電池を取り替えてみたのですが変わりませんでした)。今すぐは多分売り切れになっていると思うのですが、きちんとしたものをもう一つ用意しておかなくてはなりません。

 日頃の忙しさにまぎれて私の防災対策は今まで穴だらけでした。停電中、暗い部屋の中で何もできなくてじっとしていたとき、初めて災害対策はきちんとしなければならないと身にしみました。