ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

立川

 先日東京でストラヴィンスキーの「春の祭典」を弾いたときは本番が国立市だったので、東京の宿は定宿ではなく立川市でした。立川は18才で大学に入学してから15年間住んだところで、やはりいろいろな思い出があります。
 羽田からの空港バスが立川駅北口に入るとき、東京で初めて仕送りを受けるために口座を作った銀行が見えました。今では何でもないことでも、18才の私は初めて自分で自分の口座を管理することにさえ緊張したものでした。(今、私の姪があのときの私と同じ年齢になりました。彼女は自宅通学ですが…)
 多摩モノレールができてから立川駅北口はずいぶん変わってしまいましたが、それでもいろんなところに昔の面影がありました。
 駅名の表示板もすっかり変わってしまいました。あのときはまだ「国鉄」だったのです。

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本番当日はリハーサルと本番の間が長いのでどこかで練習できないかということになり、母校の国立音楽大学の附属幼稚園の地下の「AIスタジオ」に30年ぶりに行きました。大学院を修了してすぐのころまでは合わせでよく訪れていました。
 「AIスタジオ」は運営が宮地楽器になり、ピアノも昔より良いものが入っていました。「卒業生サポートクラブ」に入会すると使用料が1時間500円引きになるということで早速入会。遠くから来ているということで親切にして頂きました。

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 ホテルは立川駅北口。朝食のレストランの窓からモノレールの線路が見えます。新緑を見ながらの朝ご飯はとても癒されました。

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 懐かしい場所に行って、懐かしい人達に会って、何か30年前に戻ったような感覚…でも、あれから本当に長い長い年月がたったのですよね…