ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

北見

 


 本番4週間前に急遽ピンチヒッターを引き受けた母校、国立音楽大学の北海道同調会が主催する「くにたちコンサート」(10月6日、北見芸術文化センター)、プーランクのトリオは思っていたよりもずっと大変で、このブログの更新も10日以上止まってしまったのですが、やっと札幌に戻ってきたので、北見でのあれこれを振り返ってみたいと思います。

 

 何しろ超多忙なメンバーなので、合わせも楽譜を受け取って一週間目に一度だけ、あとは前日リハと当日のステージリハだけです。最初の合わせのときはまだあまり弾けなかったので、その後一人でさらい込んでいくうちに他のメンバーとのずれが生じていたらどうしようかと気になっていました。

 

 北見入りしたのは本番前日の5日、夕方6時からリハーサルだったので、出発前自宅できっちり練習し、札幌ターミナル発11時20分の高速バスに乗りました。

 16時30分に北見バスターミナルに到着し、1時間ほど休んでから会場のリハーサル室へ。本番よりもこのときの方が緊張していたと思います。正直このときはあまり調子が良くなかったのですが、この前日リハで随分安心しました。

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 翌、本番当日、ステージリハが朝2番で本番までかなり時間があったので、どこかで練習をしたいと思って事前に探しました。駅の近くのヤマハ音楽教室は日曜日はやっていないと言われたのですが、4キロほど離れた同じヤマハ双葉町音楽センターで受け付けてくれました。ステージリハを終えると脱兎のごとく飛び出して北見駅前でタクシーを拾い、双葉町へ。しっかりウォームアップをして、速い楽章をゆっくり通してテクニックも気持ちも落ち着かせました。タクシー代だけで2500円以上かかりましたが、特にこういうギリギリのときは練習はすべてに優先します。

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 結局、私はこの練習で救われました。

 当日の全体のプログラムはこのようなものでした。

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 合わせに関しては3年先輩であるファゴットの坂口氏(札幌交響楽団首席奏者)が百戦錬磨だったので、リハも本番もただひたすら坂口氏の楽器の動きを注視していました。

 

 終演後の懇親会で同じ学び舎で学んだ様々な方々にお会いできて、とても楽しく有意義な時間になりました。同じ玉川上水の校舎で知らないうちにすれ違っていた方もいて、懐かしい話に花が咲きました。

 

 翌日、札幌に戻る前つかの間のお休み…それについては次回書きますね。