ビジネスクラス特典航空券

　今までモスクワに行くときはＪＡＬの特典航空券を使っていました。割引なしでも６００００マイル貯めると往復ビジネスクラスの航空券が貰えるので、ちょっと豪華な空の旅を楽しんでいました。
　しかし、今年はボストン…モスクワ線よりはるかに長い…割引なしだと１０００００マイル必要（今回スケジュールの関係でビジネスクラスマイル割引キャンペーンは使えない）…かなり手ごわい…
　車の保険から車検代、公共料金の果てにいたるまですべてＪＡＬカードで払い、東京へ行くときはＬＣＣなど見向きもせずにＪＡＬを使い、他のカードのポイントはすべてＪＡＬのマイルに移行し、果ては家族のマイルまでもらって５月末、ようやく１０００００マイルに達しました。
　レッスンを受けるパーヴェル・ネルセシアンと日程の調整がついてすぐの６月、早速特典航空券の申し込みのページを開いてみると、すべて空席待ち…

　どこの航空会社でも特典航空券の座席数の枠があります。そんなに無制限にタダで乗せていたらやって行けないことくらいはわかります…
　とりあえず、空席待ちをかけてみようと思い、札幌発、ボストン行き（東京乗換、成田、ボストン間は直行）で申し込みました。７月２１日（空席待ち預かり期限）までに空席が出ればメールが来るしくみです。
　しかし、メールはついに来ませんでした。モスクワのときは比較的簡単に取れていたので、その混んでいるのにびっくり…やはりアメリカ東海岸行きの便は距離が長いのと、ビジネスクラスで１、２、１列という最新型の座席が導入されているので人気が高いようです。

　このまま再度空席待ちをかけることも考えましたが、アメリカ国内での乗り継ぎでも良いと思い、毎日空席照会カレンダーをチェックすることにしました。どうも出発の３～４週間前になると空きが増えるようなので、根気強くチェックしていました。
　しかし、乗り継ぎでも空席は一向に出ません。日程が決まっているのに航空券が取れていないのはちょっと危ないのではないかと思い、ついに７月末、行きはボストン直行、帰りはダラス・フォートワース経由でプレミアムエコノミー（６５０００マイル）で１席押さえました。ビジネスクラスに空きが出たら乗り換えるつもりでまた空席照会カレンダーを眺める毎日…

　４年前にに椎間板ヘルニアを患って以来座席のリクライニングは一切使えなくなったので、座席を立てたまま１３時間耐えることはとても不安でした。
　何とか頑張って座席を立てたまま行こうと思っていた先週、音楽会に行ったときに椅子の角度が合わなくて腰の調子が悪くなり、やはり最後までチェックし続けることに決めました。

　そして、今週の月曜日、夜半に帰宅してＪＡＬのサイトを開いてみると…空席がでていました。
　しかし、帰りの便がない…サンディエゴ経由はありましたが、ボストン、サンディエゴ間は直行便でも６時間以上かかり、かえって疲れてしまうようなスケジュールです。
　その夜、３時まであらゆる可能性を探して奮闘したのですが、サイトからでは行きだけアップグレードすることは不可能のようでした。
　諦めて、その晩（と言うか朝方）寝ました。起きてみると、空席はなくなっていました。

　プレミアムエコノミーでも良いじゃないか…一番前の比較的余裕がある席が取れているし…余ったマイルはまた次にレッスンに行くときに使えるし…
　しかし、どうしても諦めきれなくてマイレージセンターに電話して、今の予約を保持したままビジネスクラスの空席待ちをかけられないか尋ねると、この電話で受け付けてくれると言われて申し込みました。

　その日の夕方、電話があり、行きの成田、ボストン線だけ席が用意できたという連絡を受けました。マイルは８２５００マイル、これで体力を温存して、良いコンディションでレッスンに臨めます。知らない場所で腰が痛くなる可能性はぐっと下がったので、とてもほっとしました。
　帰りはまだ空きが出ないようだけど、根気強く待ってみます。