ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バレエ 2016年初夏

 低空飛行ながら何とか週1回で続いています…
 たとえ週1回でも身体はそれなりに鍛えられていくようです。普段の動きでも身体が軽くなってきました。
 もちろん以前に比べてできなくなったことはたくさんあります。できなくなったことを思って気が滅入るときは、4年前椎間板ヘルニアを発症して数日目に父の運転する車の後部座席でここの教室の看板を見上げた日のことを思い出すようにしています。

 ここまで動くようになったから良いじゃないか…

 そう考えると気持ちも前向きになります。

 ヘルニアになったとき、バレエはもうできないだろうと思いましたが、少し身体が動くようになったらやはりもう一度バレエをやりたくなりました。しかし、いきなりクラスを受けることは恐怖感で一杯でした。そんなとき、ちょうど教室で個人レッスンの制度が始まったのです。これはチャンスだと思い、すぐに申し込みました。(私が最初の受講生だったそうです)
 初めの頃は恐怖感ばかりだったのですが、先生が根気強く指導して下さり、ゆっくりゆっくり私の身体はバレエを思い出していきました。
 3ヶ月ほどたってバーレッスン(バレエのクラスの初めに行うバーを使ったレッスン)だけクラスに出てみました。そのときはやはりとてもハードルが高い気がしたのですが、半年ほどでコンスタントにバーレッスンができるようになり、1年後にはセンターレッスンも曲りなりにも受けられるようになりました。
 この頃から欲が出てきてもう少しレッスンしたいとずっと思っているのですが、最近はとても忙しく週2回にすることは不可能な状態が続いています。
 木曜日に半年に一度の定期健診に行ったとき、結果待ちの時間にバレエに行けると思って喜んで荷物を積んで出かけたのですが、何とエコー検査もやると言われて行く時間がなくなってしまいました。
 完全に週2回でなくても、月6回くらいでも何とか行けないかな、と考えているところです。

 先日振替レッスンに行ったときに久しぶりに個人レッスンを担当して下さった先生にお会いしました。
 「大きなジャンプもできるようになったね。よかったね」と言われてとても嬉しかった。一番苦しかったときにお世話になったこの先生のレッスンは今は時間割の関係で受けていないのですが、いつかぜひまた受けたいと思っています。

 ところで、うちのピアノ教室の生徒さんの中にもバレエを習っている人が何人かいます。その中には男子もいます。日本男子ももっとバレエを好きになって欲しいと常々思っている私はとても嬉しく思っています。いつか日本の有望なバレエ男子になるかも知れません。こちらでは音楽的素養をしっかり身に着けられるようにしたいですね。