ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バレエ復帰

 コロナ禍が始まる直前の2019年から20年にかけて、帯状疱疹、左足の骨折と災い続きになったときから、バレエのレッスンは止まったままになっていました。左足が治ったらすぐ復帰しようと思っていたのですが、ギブスをしたことによって、折れた左足の薬指と小指ではなく、外反母趾があった親指が全く曲がらなくなってしまい、元のようにつま先立ちができるまで1年以上もかかってしまったのです。

 バレエをやめたことによると思われる身体の不調は次々に起こってきました。真夏以外ほとんど汗をかかなくなった私の身体はいつも冷えて、特に10月から12月かけての寒くなって行く時期がひどかった…ピアノの練習をしようにも体力が続かず、師匠のパーヴェル(ネルセシアン)のオンラインレッスンを受けた翌日は動けないほど疲れはてていました。

 年齢によるものと諦めていたのですが、これは何とかしなければならないと思うようになりました。年齢的にもあまり遅くなるともう二度と復帰できないかも知れません。

 

 先月東京から帰ってきてから、バレエの先生にメールを書いて、個人レッスンをお願いしました。いきなりクラスに出ることには物凄く恐怖感がありました。10年前椎間板ヘルニアを発症してやはり2年近く休んだときも、初めの3ヶ月は個人レッスンを受けて、少しずつ身体を戻していきました。

 

 そして…今日、2年3ヶ月ぶりに私はバーの前に立ちました。20年のお正月に買ってまだ一度も来ていなかったレオタードを持って行きました。とても緊張していましたが、動き始めると私の身体は少しずつバレエを思い出していきました…

 しばらくは週1のペースで個人レッスンを続けることにしました。夏の終わり頃までに何とかクラスに出られるように頑張ってみたいと思っています。