ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

高岸直樹氏のバレエセミナー

昨日、私が通っているバレエスタジオが招聘した高岸直樹氏(元、東京バレエ団プリンシパル)のセミナーに参加してきました。

7年前に椎間板ヘルニアになってからバレエはずっと低空飛行…外部から招聘した講師のレッスンなど受けられるはずがないと思ってきました。その上、このところ演奏も教える仕事も激増していて(有難いことです)、なかなか予定が合いません。せっかくこちらがお休みになった日が公演の練習でお休みだったりということも多く、バレエに行ける日はどんどん少なくなっていきました。

今回も前日の8月31日が5週目のお休みで、この日早くレッスンが終わる予定だった私はとてもがっかりして、どこかで振替レッスンを受けられないかと考えていたら、バレエ教室でこのセミナーのチラシを目にしました。ちょうどこの日の午前中がポッカリ空いていたのです。

 

自分に受けられるだろうか…

 

東京でもバレエのレッスンに行っていますので、初めての先生のレッスンには抵抗はありませんが、ずっと入門のクラスしか受けていません。このセミナーも大人の初心者向けと書いてあったので、これを受ければ今週バレエを休まなくて済むと考え、思い切って受けてみることにしました。

 

高岸氏は長年東京バレエ団プリンシパルをつとめでいました。ロシアに深い縁のある同じ東京バレエ団の斎藤友佳理氏(現、芸術監督)と共演した「ドン・キホーテ」のDVDが家にあります。長身を生かした華やかな踊りが印象に残っていました。

 

折悪しく、先月25日のコンサートの後ひどい風邪をひきこんでしまい、咳と関節痛に悩まされる最悪の体調でした。こんな状態でセミナーが受けられるのかと悩み、とても緊張したのですが、何とか気力を振り絞って参加しました。

結果は…とても良かったのではないかと思います。音楽や踊りのイメージを大切にして次々と受講生を乗せていく氏のレッスンで今まで怖くてできなかったこともできるようになり、もちろんできないこともたくさんあったのですが、身体が隅々まで伸びたのを感じることができました。腰の痛みも出なくて、これが何よりもホッとしました。

 

あまりにもレッスンに行ける日が少なくなって、バレエをやめようかと思うことも多かったのですが、先日のコンサートでも舞台上での姿勢がとても良いと褒めて頂いて、やっぱりバレエは続けたいと思っています。