ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バレエ 2014年初夏

 レッスンを再開して2ヶ月が過ぎました。

 初めのうちは、身体を動かすこと自体に非常な恐怖感がありましたが、規則正しく毎週通ううちに、次第に恐怖感が取れ、腰が痛むこともなく順調にレッスンできるようになってきました。
 リサイタルとモスクワ行きを間近に控え、スケジュール的にはかなりきつかったのですが、リサイタルでプロコフィエフの「シンデレラ」を弾くので何とか少しでもバレエの感覚を取り戻したいと思いました。
 不思議なことに、まだ出来ることはとても少ないのに、バレエ音楽を聴いたときの踊りに対する感覚が次第に戻ってくるのを感じていました。

 ようやくバーレッスンが後半まで行けるようになったので、今月は思い切ってクラスに出てみることにしました。(まだバーレッスンだけです)
 やはり、まだできないことはたくさんありました。音に対する感覚は戻ってきていても、身体がついて行かず、まだ音には全く乗れません。
 正直、少々落ち込みました。
 しかし、2年間も何もやらずにいたわけですから、そんなにすぐ身体が動くわけもないのです。
 ヘルニアを発症して数日目、父の運転する車の後部座席で教室の看板を見上げた日のことが頭をよぎりました。

 ここに戻って来れただけで良いじゃないか…

 そう思うしかありません。

 今後、モスクワから帰って来るまではしばらくレッスンはお休みします。その後また個人レッスンをお願いしています。来月以降どうレッスンを続けて行くかは、帰って来てから考えます。