ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

英語

 今秋、人生初のアメリカ行きの話が浮上しました。
 ロシアには何度も行っていますが、その他は全く行ったことがありません。西洋音楽が誕生したヨーロッパにはいつか行ってみたいと思っていましたが、まさかアメリカが先になるとは思ってもいませんでした。
 突然のことでまだ頭が整理されていないのですが、ここで新しい文化圏を見てみるのも良いのではないかと思っています。

 初めてのところに行くのに心配なことは一杯…

 まず飛行機、今まで私が乗った一番長い距離は東京、モスクワ線の10時間半です。しかし、アメリカも東海岸まで行くと13、4時間のフライトになります。4年前にヘルニアを患ったこの腰が耐えられるか…ヘルニア以来飛行機ではリクライニングを使うことができないので、エコノミーの座席ではずっと背もたれを立てたままになります。

 そして、何よりも心配なのが英語…
 中高生の頃、私は5教科の中で英語が一番嫌いでした。当時の英語の授業は今よりももっと読み書き中心で、話せる楽しさは全く味わうことがありませんでした。
 音大受験は何とかクリアしたものの、まわりに英語ができる人がたくさんいたためその後は避けたままでした。外国に行ってみたいという気持ちがなくはなかったのですが、英語圏に行くことは考えられなかったのです。
 1995年に初めてモスクワに行ったのが私の外国初体験だったのですが、そのとき誰も助けてくれないところに言葉もできないまま行きました。心細い思いをたくさんして、このとき初めて語学ができるようになりたいと強く思い、帰国後ロシア語を習い始めました。
 長期の留学経験がなかったので、ロシア語を話せるようになるまでには非常に時間がかかってしまったのですが、2012年にパーヴェル・ネルセシアンのレッスンを受けるようになり、彼といろいろ話をするようになって初めて話せる楽しさを知りました。
 今も怖いことは一杯ですが、一応ロシア語でメールも書きますし、何とかかんとか話もしています。語学はとにかく慣れること、それによって話すことに次第に恐怖感を感じなくなってくるのです。

 英語もすぐには無理ですが、一人で行くのですから恐怖感なく日常会話ができることが必要でしょう。交通機関、ホテル、食事などがストレスなくできなくてはなりません。
 ラジオやテレビを使って学ぶことも考えていますが、やはり向こうの人を目の前にしてビビらないような訓練が必要だと思い、できるだけ早くどこかに習いに行くことを考えています。半年でできることは限られていると思いますが…

 ロシア語の授業も早く復帰したいと思っていますが、2か国語をやって私の頭が大丈夫かどうか心配…