ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

みすまい幼稚園教室

 新年度になってみすまい幼稚園教室も一新しました。皆、新学年になり、こちらも気持ちが改まります。一人が藤野教室に移り、空いた時間に年中の生徒さんが新たに加わりました。

 「ピアノってどんなだろう」と好奇心に目をキラキラさせてレッスンに来ます。この時期はその子のピアノへの大切な入口です。
 おうちの人に教えてもらってすでに覚えている子も鍵盤自体が初めてだという子もまずドの音から始めます。すぐに覚える子、覚えるのに時間がかかる子、いろいろなタイプがいますが、すぐに覚える子が才能があるのかと言えば決してそんなことはありません。初め時間がかかっても一度覚えたことは絶対離さないタイプの子の方が粘り強く練習できるということもあります。
 
 この時期に「ピアノって楽しい」という意識が身につくと、少し大きくなって難しい曲に挑戦するときに少々難しくても真剣に練習する集中力、持続力がつきます。小学校高学年くらいになって発表会で演奏しているのを見ながら、「初めてのときはあんなに小さかったなあ」と感慨に浸ってしまったりします。

 新年度から入会した生徒さんは来年3月の発表会で初舞台を迎えます。そのときまでにどのくらい成長しているか、今から楽しみにして指導に当たっています。