ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシア語詩のつどい

 私がロシア語を習っているところで毎年行われている「ロシア語詩のつどい」が9月27日(日)、在札幌ロシア連邦総領事館で開催されます。

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 今年のお題は「私の好きな詩」、私は今まで詩のつどいで読んだ詩と、去年のリサイタルのときに徹底的に勉強したチャイコフスキーの「四季」の詩以外はあまり詩を知らないので、お題が決まっていないと何を読んだらよいかわからず、迷っていました。
 何事も気分が高揚しないとやらないという厄介な性癖を持つ私は当然ロシア語の勉強もできるときとできないときの差が激しいのです。ハマってしまうと50数行の詩を暗唱したりできるくせに、気分が乗らないとたった6行でも暗記できない…特に今年は領事館でやるので、何かハマりこめるものはないかと探していました。

 そんなとき、去年から仲間に入れて頂いた日本アレンスキー協会が来年1月22日(金)に札幌コンサートホールKITARAで開催するコンサートでアレンスキーのメロデクラメーション(詩の朗読とピアノ演奏が共演するもの、詩はツルゲーネフ)を弾かせて頂くことになりました。私が演奏するのはもちろんピアノパートなのだけど、この詩を暗唱してみようと思い立ちました。ロシア語がわかるということでこのメロデクラメーションのピアノパートに選ばれたということだそうなので、それならこの詩を暗唱して、すべてわかるようにしておけばより良い演奏ができると思ったのです。
 すでに届いていた楽譜をちらっとみるとどうやらそんなに長くはなさそう(この時点ですでに浅はか)だったのでやることに決め、詩だけ書いたものを送って頂きました。
 届いたファイルを開いてみて仰天…

 な、長っ…

 A4の紙にびっしり2枚以上…まるで弁論大会の原稿のよう…

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しかし、すでに決めてしまったあと…私は耳で聞かないと全く覚えられない人なので、とりあえず先週の金曜クラスのときに先生に録音をお願いしました。
 あとはやるしかない…
 細かい単語は来週の東京行きの行き帰りの飛行機の中でやる。あとはひたすら録音を聞いて暗記するしかありません。
 19日に函館での演奏会も控えているので、その行き帰りも暗記にあて、あとは車の中に音源を持ち込んで運転しながら聞く…
 これはもう、トイレの中でも呪文のように唱えるくらいでないとできないだろう。

 何ということだろう…夏が終わってせっかくロシア語地獄から解放されたと思ったら、自分でまた新たなロシア語地獄を引き寄せてしまったのです…

 この詩のつどいのときに演奏もさせて頂く予定です。
 曲目は函館(19日)と同じチャイコフスキーのロマンス、ユモレスク、ロシアの踊りの3曲の予定です。