ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

発表会に向けて3

 発表会(3月15日)まであと10日となりました。毎年この時期になるとレッスンに来る出演者の生徒さんの顔つきが変わってきます。本番間際より今くらいの時期の方が辛いかも知れません。
 今年は明日(6日)と8日に私が本番を控えているため、指導から事務作業まで抜けるところがないよう例年以上に神経を使います。

 今年から新たに始めた取り組みが、演奏をビデオで撮って見てみることです。
 特に小さい生徒さんの場合は、1曲を長くやっているのでだんだん飽きて中だるみになってきます。ビデオを撮ることは主に小さい生徒さんのために考え出したのですが、自分の演奏している映像を見るとピリッとなるようです。
 「ここ速くなっているね」とか自分で気が付いて言う人もいます。私が注意したことがこんなことだったのか、とわかるようです。
 
 ビデオを撮ってみようかと思ったのは昨年の発表会のあとだったのですが、撮ってみる時期には神経を使いました。早すぎるて曲が仕上がっていないとあまり意味がないし、反対にあまり間際になってしまうと録画を観て
 「自分の演奏はこんなだったのか…」
と落ち込んで立ち直れなくなってしまっても困ります。
 曲が仕上がってきてなおかつ1週間余裕がある今月の初めから撮ることにしました。
 
 もちろん録画は絶対嫌だと言う人は無理に撮ることはしません。小さい人達だけではなく、上級生や大人の人も録画を希望する人がいます。自分の演奏を客観的に見られることは、やはり弾いているとき気が付かないことに気が付くようです。

 いろいろな側面から仕上げを進めて、29人の出演者すべてが舞台でベストを尽くせるように、頑張っていきます。