ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

トイレ…トイレ…

 尾籠な話で恐縮なのですが、私はコンサート本番が近づいてくると、緊張のあまりしょっちゅうトイレに通うようになるのです。うちの教室の発表会に何度もいらしている方は、第3部(私の演奏)の前に血相を変えてトイレに走る私の姿を目撃したことも多いことと思います。
 自分では「まあ本番前だから気にしてもしょうがない」と思って、決して我慢などしないようにしています。

 10年余り前 発表会本番の一週間くらい前になって緊張のあまり学校の授業中にも何度もトイレに通うようになってしまった生徒さん(小学校低学年男子)がいました。彼は前の年に私と連弾で初舞台を踏み、この年は初めて一人で弾くことになっていました。
 お母様が心配して、発表会前の最終レッスンのときに相談されました。まあ 自分にも身に覚えがありますので、多分緊張のためで発表会が終わったら治るでしょう、と言うと、実際そのとおりになりました。
 彼も今は大学生…ピアノのレッスンはしていませんが、毎年年賀状を送ってくれ、コンサートにも足を運んでくれています。

 今年も発表会までちょうど一週間…「緊張してきた…どうしよう」と思って緊張を止めようとしても逆効果なので、「緊張しても弾けるようにしよう」と思った方がずって気が楽になります。
 明日からは発表会前の最終週に入ります。出演者の方はレッスンで 指ならしをしないでいきなり弾く練習をします。家で練習しているときより緊張感があって、本番の雰囲気がよくわかるようです。
 
 今年の出演者は29名、全員が舞台で自分の力を最大限に発揮できると良いですね。

 それと…くれぐれもトイレは我慢しないように…