ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

恐怖の東京出張

 どうも2月は私にとって鬼門のようです…

 例年の数倍と言われる雪の悪路との毎日の闘いでヘトヘトになったのがいけなかったのか、今月中旬になって昨年ヘルニアになったところに違和感が出てきました。
 
 そんな中で東京にレッスンとリハーサルに行く日が迫ってきましたが、症状はどうも思わしくない…
 しかし 今年の発表会の第3部(自分の演奏)は3曲とも新しいもので、どうしてももう1回レッスンを受けておきたい…
 翌日は 昨年流れてしまった2台ピアノの「シンデレラ」の合わせ、まさかここで2年続けて迷惑をかけるわけにはいきません。

 空港まで父に送迎してもらい、飛行機は優先搭乗を利用して、薄氷を踏む思いで出発しました。
 
 案の定 ただ座っているだけなのに飛行機もバスももの凄く腰に負担がかかるのです。新宿で早くも歩くのがつらくなってきたので、一度宿泊先(高円寺)に荷物を置いて、タクシーで荻窪の先生宅に向かいました。

 レッスンはやはり必死の思いで行ったかいがありました。終了後 またタクシーでホテルに戻り、恐る恐る腰の体操をして、ロキソニン(消炎鎮痛剤)を飲んで早々と横になりました。

 明日一日何とかもって欲しい…祈るような思いでした。

 翌日は朝の練習を休んで午後から八王子の2台ピアノのパートナー宅へ。こんなことは前代未聞のことなのですが、とにかく今痛くなったら取り返しがつきません。
 あまり調子は良くはなかったのですが、何とか合わせることはできました。
 
 終了後 八王子からバスで羽田へ。渋滞が気になりましたが、電車を乗り継いで羽田に行くのはもう無理でした。バスなら荷物も預かってもらえ、一本で空港まで行けます。
 幸い渋滞はほとんどなく、1時間少々で羽田に着きました。

 腰はすでに限界に近い…
 また 昨年のようになるのだろうか…恐怖が体中を締め付けます…
 緊張のあまり喉はカラカラで、しかも何も食べていない…

 何か…口に入れなきゃ…
 思いついて搭乗口の側にあるカフェテリアに入り、空弁とお茶をお腹に入れると少し気持ちが落ち着きました。少しでも楽にと思いクラスJシートに変更しました。

 あと1時間半頑張れば…
 しかし 何と新千歳空港大雪のため滑走路の除雪が間に合わず、30分も上空を旋回することに…

 もうやめて…と思っても降りるわけにはいかないのです…
 新千歳空港到着は定刻より40分遅れの22:40、実家に帰り着いたのは0:00…

 何とか昨年のような強い痛みは出なくて済みました。ピアノの練習も普通にでき、ホッとしたのですが、大事をとって昨日までずっと実家に泊まっていました。

 明日から3月ですね。少し暖かくなってくれるといいなあ…