ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

やっぱり2月の飛行機は鬼門だ…

この週末、14~15日は東京で来月6日と8日のコンサートの準備のためのレッスンと、4月4日の2台ピアノの本番に向けての合わせの予定でした。かなりタイトなスケジュールなので、何とか飛行機が延着せずに飛んでくれれば、と願っていたのですが…

教室の発表会を来月15日に控えているので、昨日は午前中教室のレッスンをした後3時の便(JAL514)に乗るため新千歳空港に向かいました。自分のレッスンは6時半からなので、羽田から荻窪の先生宅へは余裕で間に合います。
天候は曇りでさほど荒れている様子はなかったので、まさか飛行機が遅延することはないだろうと思っていたのですが…

手荷物受付のところにはかつて見たこともないほど長い列が出来ていました。自分の荷物は機内に持ち込めるサイズだったので、列をすり抜けて搭乗口に入ろうとしたら…

予約便の搭乗手続きは中断していると言われました。そこで私は初めて事の重大さを知りました。午前中、新千歳空港は大雪のためすべての滑走路が閉鎖になっていたそうで、欠航と遅延が続出していたのです。
早い便に振り替えられないか聞いたのですが、すべて満席、空席待ちカウンターも見たことがないような長蛇の列です。
万事休す…泣く泣くレッスンを諦め、すぐに先生にキャンセルをお願いする電話を入れました。
翌日(今日)は八王子で2台ピアノの合わせが入っていました。とにかく合わせだけでもやらなければならないので、遅くなっても羽田に向かうことに決めました。

ここからは永遠に着かないのではないかと思われるほど長かった…

初め、2時間25分遅れの5:25発となっていたので、まあこのくらいならその日のうちに寝られると思っていたのです…

  4時、搭乗手続きが再開したので、手荷物を全部持って搭乗口に入りました。

  5時、次の516便が同じゲートから先に出発するという放送。この便の出発後、予約便の搭乗機が入って来るとのことでした。出発時刻は6:40に変更。
喉が渇いたので水を買いに売店に行ったら、前に並んでいた女性につられてリポビタンDスーパーを買ってしまった…きっと彼女も長いこと待っていたのでしょう。

  6時、搭乗機が到着しないとのことで、出発時刻は7:20に変更。この時点で空弁はすべて売り切れ、残っていたのはお土産のお菓子と甘いパンのみ。搭乗口に入ってしまっているのでレストランにも行けません。まるで兵糧攻め

カロリーメイトを持って来てよかった…

7時過ぎ、ようやく搭乗機の出発準備が整い、機内に入れましたが…

手荷物を預ける列に並んでいる人がまだ50人も残っていて、彼らを待ってから出発するとのこと。手荷物カウンターには何百メートルもの列ができていました。多分3,4時間待った人もいたと思います。その列の中からこの便に乗る人を探しているのだとか…

機内には失望のため息が広がりました。外はまた雪が激しく降りだしていました。こうなったらもう耐えるしかありません。

  8時15分、ようやくボーディングブリッジが外されました。滑走路はところどころ雪が溜まっています。果たしてこれで離陸できるのか、乗客全員が不安に苛まれる中、8時45分、搭乗機は強い風を受けて揺れながらようやく離陸しました。

羽田に着いたのは、定刻より5時間半遅れの10時過ぎ…ようやくこの日の長い長い旅が終わりました。
  2003年にモスクワへ行ったとき、アエロフロートで8時間遅れを経験しましたが、こんなに遅れたのはあのとき以来でした。

しかし、今日になってもまだ千歳地方の悪天候は続いたのです…

次回に続く…