ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バスが…

 4月6日から8日まで東京に行っていました。昨年10月以来半年ぶりの東京です。8月のリサイタルの準備のレッスン、今年から復帰する東京での2台ピアノのコンサートのリハーサル、そしてリストの「ファウスト交響曲」の2台ピアノ版のコンサート(浜離宮朝日ホール、このコンサートについては次回書きます)を聴きに行ったりと盛りだくさんのスケジュール…久しぶりなので体力の低下を感じながらも楽しく充実した日々を過ごしました。

 

 新千歳空港に帰り着いたのは22時過ぎ、もうあとはいつもの空港バスに乗って帰ればよいとほっとしてバスのりばに行ってみると…

 

 本日の運行は終了しました、の文字が…

 

 なにっ…

 

 確か22時50分発のバスがあったはずでした。それがないなんて…

 

 途方に暮れていると、通りがかった女性の方が、

 

 「バスはもう終わってますよ」

 

 状況が飲み込めず茫然としている私に、

 

 「次のJRも最終ですよ。これに乗り遅れるともうないです」

 

 もうないということは千歳から家までタクシーになるということ…それだけは避けたいと地下のJR駅に向かって走り、何とか電車に滑り込みました。

 

 電車の中でよく調べてみると、新千歳空港から私の家の方に向かうバスは20時50分で終わりになっていました。いつもは自分で運転して空港に行くのですが、今回は前日の疲れ方があまりにひどかったので、運転をやめてバスで行くことにしたのです。

 

 結局札幌駅経由になり、通常より40分帰宅が遅くなりました。翌日SNSで知ったところによると私が乗る予定だったバス会社は3月末で定年退職の人が多く出たため、人手不足で運休が出ているのだそうです。

 いろいろな業界で人手不足が問題になっているのは知っていましたが、こんなところにも影響が出ていたのですね…