ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

まもなく1年

 2月も中旬に入ってきました。椎間板ヘルニアを患ったあの日からもうすぐ1年がたとうとしています。

 発症したのは2月20日、あの地獄のような痛みは今でもはっきりと覚えています。その前から鈍い痛みはあったのですが、短時間で激痛とともに自分の体がみるみる動かなくなっていくという体験はもちろん生まれて初めてでしたので、精神的にも激しく動揺しました。
 発表会まで4週間という時期 辛うじてレッスンだけは休みませんでしたが、激しい痛みと極度の寝不足(夜も痛くてほとんど眠れなかった)に耐えながらのレッスンは、自分が納得いくものとはほど遠いものでした。
 4週間後の発表会(昨年3月18日)はまだ痛みが残っていて、手を引いてもらわないと歩けない状態…足の痺れがひどく左ペダルは全く踏めず、右ペダルも思うように踏めなかった…
 いろいろな方に助けて頂いて何とか終えることができましたが、本当に昨年の出演者の方には迷惑をかけたと今でも思います。

 手術という選択肢もあったそうです。しかし このとき既にパーヴェル(ネルセシアン)のマスタークラスが8月に決まっていました。私自身は「こんなに痛いのならいっそのこと切って欲しい」と思ったのですが、手術をすると確実にマスタークラスに間に合わないということで、手術は回避となりました。
 結局普通に歩けるようになるまで4か月かかり、マスタークラスはギリギリ滑り込みセーフという感じでした。受けられただけで良かったのかも知れません。

 今は 週1回リハビリのためのパーソナルトレーニングに通っています。最近傷めた方と反対の股関節に少し違和感があります。トレーナーの方に聞いてみると、まだ無意識のうちに傷めた方をかばっているのだろうと言われました。
 転んだりして腰に予想外の負担がかかると再発しやすいということで、このツルツル道路を歩くときはもうただひたすら怖い…できるだけ凍っていないところを選んでソロリソロリ…

 とにかく今年の発表会(3月17日)は元気で迎えたいものです…