ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

幻の「パガニーニの主題による狂詩曲」

 私が入会させて頂いている北海道国際音楽交流協会(略称HIMES)では、今年の8月に会員によるオーケストラのコンサートが予定されていて、ピアノコンチェルトのソリストを募集していました。
 曲目はラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」、本番は8月14日、何度か弾いたことがある曲だし、8月に受講するパーヴェル・ネルセシアンのマスタークラスとも日程が重なっていないので、書類審査を受けてみようと思っていました。
 
 書類の締切は今年の2月24日、申し込みのための書類をすべて整えたのが19日。
 その翌日の20日、椎間板ヘルニアで全く動けなくなってしまい、これは縁がなかったのだとあきらめ、書類は破り捨てました。

 そして 本来のテクニックがすっかり戻ってハードな練習ができるようになった今…

 しまった…これなら余裕で間に合ったではないか…

 しかし やはりあの状態で書類を出すのは無理でしたね。ほんの2ヶ月前にはヘルニアの激しい痛みで筋肉が硬直し、指が動かなくなっていたのです。

 やはりこれはパーヴェルのマスタークラスにすべてを集中しなさいということなのでしょう。コンチェルトにあてる時間はロシア語を勉強して、少しでも言葉に余裕を持ってマスタークラスに行きたいと考えています。
 これを越えたらソロリサイタルが見えてくると思います。