ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ピアノで語るロシアの四季 その2

 ここ何ヶ月か夢中で生徒さんの発表会の曲を探して 決めていましたが、自分で何を弾くかは全くアイデアが浮かびませんでした。
 年末のレッスンが終わったある日 ふっと昨年の発表会を聴いて下さったある方からのメールを思い出しました。

 「北海道に似ているロシアの四季をもっと聴かせて下さい…」

 そうだ…

 毎年やっている自分の演奏でリクエストが出たのは初めてでした。

 昨年弾いたのは12ヶ月をあらわす12曲の中の「まつゆき草(4月)」「舟歌(6月)」「トロイカ(11月)」の3曲でした。
 いわゆる有名どころをピックアップしたものだったのですが、今年は更に一歩進んでロシアの冬から春をあらわすプログラムにしようと考えています。
 予定では「炉辺にて(1月)」「謝肉祭(2月)」「雲雀の歌(3月)」「クリスマス(12月)」の4曲、昨年は3曲で体力的にギリギリだったのですが、今年はもう1曲増やしてみたい…

 ところでこの「四季」という曲集には 1曲1曲に短い詩がついているのをご存知ですか?これは出版社がチャイコフスキーにこの曲集の作曲を依頼したときに1曲ずつ送ったものだそうです。この詩の作者がプーシキン、A.トルストイ、ネクラーソフなどなど超有名詩人ばかり…

 いったい何が書いてあるのか訳してみたい…

 そんな思いがムクムクと湧いてきて、気がついたら始めていました。

 発表会本番で原文を読むことはしない予定ですが、これらの詩に何が書いてあるのか知ることによって曲の説明がよりわかりやすく、聴いて下さる皆さんが興味がもてるものにしたいですね。

 うーん!

 明日から新年のロシア語講座を始まるというのに、両方の予習を抱えてウンウンうなっているのであります…