ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

姪の発表会

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 姪(小学校2年)のピアノの発表会を聴きに家族全員で遠路はるばる出かけました。私にとっては父兄の立場から発表会を聴くことのできる貴重な機会です。曲目はネッケ作曲「クシコスの郵便馬車」とオースティンの「人形の夢と目覚め」の2曲。
 
 本番当日は、女の子の夢であるドレスを着てウキウキしながらも、顔にはどこか緊張の色が見えました。彼女は ピアノの発表会は二度めなのですが、前回で既に子供なりに「舞台は全力で取り組むもの」ということがわかっていたようです。一方 まわりの者は弾く本人以上にドキドキ…私も例外ではなく、心臓が口から飛び出しそう…「本番前にみてあげて」と母親(私の妹)に言われても、本番直前の最高に緊張しているときのアドヴァイスは本当に難しい。余計なことを言って混乱させてもいけないと思い、(一言でボロボロになってしまうこともあります)自分の音をよく聴いて弾くように、とだけ言いました。

さて 本番はとても速くなってしまい、皆ハラハラしどおしだったのですが、何とか気合いで弾ききりました。小さいなりに自分の全勢力を使い果たしたらしく、終わったあとはただ放心状態で前を見つめていました。
彼女にとって忘れられない思い出とともに良い経験になったようです。このような経験を積み重ねて成長していけるように、陰ながら応援していきたいと思います。

 また 父兄の立場から発表会を聴くことができて、自分の教室の発表会に生かせることもたくさんありました。3月20日の発表会が充実したものになるように、頑張りたいと思います。