ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

発表会に向けて2

 いよいよ2月に入りました。今年は発表会が3月5日と例年より時期が早いので、出演者の方は今月が勝負です。教室には少しずつ緊張した空気が漂うようになってきました。先月まで難しい箇所の部分練習を中心にやってきた人も、今月は少しずつ通して弾くことに慣れて始めから終わりまでしっかり集中力が続くようにレッスンを進めて行きます。

 特にピアノ協奏曲に挑戦する人は前奏、間奏をしっかり覚えて入りを間違えないようにする訓練が不可欠す。部分的には弾けるようになってきても、全体を通して弾くと思わぬところで忘れたりすることがあります。これはもうレッスンの中で何度も合わせ、慣れていくしかありません。
 また、これはソロ(一人で弾くこと)の人も2台ピアノの人にも当てはまることですが、通し練習ばかりを繰り返していると細部が疎かになってくるので、できない箇所は取り出して練習することは最後まで忘れないようにしなくてはなりません。
 ピアノを弾いていく上でごく当たり前のことなのですが、実践するのがこれほど難しいものもありません。私自身も常にわが身を振り返りながら練習を続けています。自分の練習が疎かになればそれは必ずレッスンに反映してくると思っています。 

 発表会に初めて出演する小さい生徒さんは、そろそろステージマナーの練習を始めます。舞台に出たらどこに向かってお辞儀をするのか、どの方向に出て行ってどの方向に戻ってくるのか、また、小学校3,4年生になるとピアノの椅子の上げ下げも自分でするので、初めての人は教室の椅子で自分で上げ下げする練習も必要です。舞台はどんな人でも強い緊張感を伴うものですから、そんな中でできるだけハプニングが起こらないようにしなければなりません。
 特に初めて発表会に出る方はいろいろわからないことも出てくると思います。発表会当日のお知らせは後日皆さんにお渡ししますが、わからないことがありましたら、どんなことでもかまいませんので、ご相談下さい。

 私自身は今年は2台ピアノで出演する8人分の第2ピアノと自分の演奏で全部で9曲…確かに大変でないと言えば嘘になりますが、怪我で自分が弾けなかった2年前のことを思うと、今の方がずっと幸せだと思えるのです…

 発表会のプログラムは、2月13日(月)より皆さんにお渡しいたします。