ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バレエ復帰

 先月腰の調子が悪くなって 折角復帰したバレエのレッスンをしばらく中断していましたが、少し快方に向かったので 昨日のレッスンからまた復帰しました。全快するにはまだかかりそうなのですが、ずっと体を動かさないでいるとまず寒いし、(特にこのところ5月とは思えない寒さ…)だんだん体が動かなくなっていくのではないかと怖くなってきたからです。
 
 せめてバーレッスン(バレエのレッスンの始めにバーにつかまって行なう基本練習)だけでもいいからやってみようと決心して出かけました。もちろん足を持つストレッチ(自分の足を持って頭上まで上げること)やポアント(トウシューズを履いたレッスン)、大きなジャンプなどは無理なのですが、自分のできる範囲で気持ち良く体をほぐすことができました。

 私の通っているバレエ教室は バレエ団としても多彩な活動をしている大きな団体で、あちこちの教室で現役のダンサーがたくさん指導にあたっています。私たち生徒にとっては 札幌のみならず国内の第一線で活躍するダンサーの美しいお手本がたくさん見られるという恵まれた環境です。大人のクラスはいろいろな先生のクラスから自分の都合の良いクラスを選んで月謝を払って受講できます。レッスンを休んだときの振替レッスンや 1回ずつレッスン料を払って受講するビジター制度もあり、仕事をしながら習うにはとても良いと思っています。

 レッスンに通っていていつも思うのは、相性の良い先生とあまりそうでない先生がいるということ。子供のときから厳しい研鑽を積み、先生になってからも良い勉強をし、舞台に立ち続けている方々ばかりなのですが、私にとって長年通っているクラスの先生は、やはり自分にとって相性の良い先生なのだろうと思うのです…中には残念ながら とても良く教えて下さるのだけどやっぱり自分には合わない、と思える先生もいます。自分がピアノを教える立場にあるだけに、そう思うこと自体申し訳ないと思ってしまいます…
 でも 多分私にとってはあまり相性が良くなくても、他の方にとっては相性が良いということもありますよね。

 ピアノ教室では一人ずつレッスンするので、生徒さんとのコミュニケーションはとても大事です。先生も人間である以上、出会う生徒さんのすべてとぴったり相性が合うというわけにはいかないかも知れません。しかし どの方に対しても自分の持てるすべての力を総動員してレッスンに臨むべきだ、といつも思っています。