ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ピティナ・ピアノコンペティション、グランミューズ部門

 6月に入って、教室ははピティナのコンペのシーズンを迎えています。
 このコンクールには子供たちだけのためのものではなく、大人の部門(グランミューズ部門)があります。また、最近では大人のピアノ学習者が意欲を持って挑戦できる場として、ピティナだけではなく、さまざまな大人のコンクールがあります。

 うちの教室の大人の生徒さんでも最近コンクールに挑戦する人が増えてきました。一人出る人がいると「じゃ、私も出てみようかな?」という人が出てきて、今月後半に入ってからは毎週末、誰かがコンクールに行っています。
 ピティナはどの地区でも参加が可能なので、今年は遠く旭川まで行く人も…皆さん仕事を持ちながら練習時間を作って曲に取り組んでいます。バレエを習っていても発表会、ましてやコンクール(最近はバレエも大人のコンクールがあります)に出ることなどとても考えられない私は、皆すごいなあ、といつも思っています。

 出場者一人一人についてどのようにレッスンを進めて行ったらよいかは常に考えるところです。無理なことを言って、今まで積み上げてきたことを崩してしまうことは決してしてはならないし、だからと言って易しすぎることばかりではモチベーションが上がらないでしょう。また、本番直前になってどのように気持ちをコントロールしていくかも大切なポイントになります。
 コンクールだからといって特別にこうしなければならないということは私はないと思っています。どんなときでも自分が積み上げてきたことを舞台で演奏するという姿勢は変わってはいけないのです。
 皆が自分の実力を舞台で存分に発揮できるようにと常に願っています。

 話は変わりますが、今の藤野教室ができたときにお母さんに手を引かれて教室ににやってきた初めての生徒さん…あのとき幼稚園の年少組だった彼女はこの春、専門学校生になり、今もピアノを続けています。選挙権を持てる年齢になった彼女も大人の生徒さんの仲間入りですね…