ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

コンクール

 夏のコンクールシーズンはまだ続いています。
 
 先月のピティナの予選に続いて、今月は「毎日こどもコンクール」の予選が行われています。
 昨日は小学校1年生の部を一部聴きました。2週間前に行われた同じ課題曲の2年生に比べると身体が小さい分、音も細い。そしてもちろん皆、テクニックも音楽もまだ完成していません。しかし、小さいなりに自分の感じる音楽をどう表現するかが評価の分かれ目になります。
 やはり課題曲のバロックのリズム感で一番差がついたと思いました。日本ではふつう学ぶことのない古典舞曲のリズムをどうとらえて弾くか、教える方としてもいろいろ考えさせられることが多く、勉強になりました。うちの教室から出場した生徒さんは今年が2回目、昨年の幼児の部と違って2曲の性格をきちんと区別して仕上げるのが厳しかったと思いますが、本選に進出できることになったので、今後この曲が崩れないようにどのように指導していくか、早急に考えていかなければなりません。
 出場者全員のコンクールを聴くことは不可能なのですが、できる限り行くことを心がけています。

 そして今日はピティナのグランミューズ(大人の部門)の地区本選(東京)、グランミューズは予選を通ると次がすぐ東京なので、この酷暑の中コンディションの管理も大変だったことと思います。しかも建物の中は冷房がきついので、温かい衣類を持参しないと待っている間に冷え切ってしまいます。
 長距離移動やホテル住まいで家から通うのとはまた違った不便さや緊張感があったことでしょう。
 心からお疲れ様でしたと言いたいです。