ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシア語講座

 いよいよ新年度です。ずっと通っていたロシア語講座も今月から新しくなるのですが、今年は私自身のコンサートの数がとても多く、しばらくロシア語のレッスンに通うのは難しい状況です。
 今年は10月にパーヴェル(ネルセシアン)が日本ユーラシア協会創立60周年の全国ツアーのため来日するので、ロシア語力を落とすと大変なことになります。
 働きながら外国語を学んでいる方なら誰でも抱えているであろう悩みを抱えながら、しばらくは自分だけでやるしかないと思っています。

 まず、朝ご飯のときに前日のロシアTVの20時のニュース(Вести в 20:00、日本時間午前2時放送)を見ます。疲れていたり寝不足だったりするとなかなかわからないのですが、とにかくかけておきます。ボーっと聞いていても忘れていた単語や言い回しなどが出て来て思い出すこともありますので、あまり悩まずに習慣にするようにしています。
 これだけでは基本的なことが疎かになるので、運転中の車の中でNHKの「まいにちロシア語応用編」で細かい文法事項の復習、帰りの車内はネットでロシアのラジオを聴いています。たいてい「Вести FM(ヴェスチ エフエム)」か「Эхо Москвы(エーハ マスクヴィ)」、「Орфей(オルフェイ)」はクラシック音楽専門のチャンネルですが、音楽の部分が多く、あまり言葉の勉強にはなりません。
 あとはFacebookなどで流れてくるロシア語の興味のある記事を読むことくらいです。

 これで充分だとは思えませんが、とにかくできることだけでもやろうと思っています。不充分だからと言ってロシア語をやめてしまえば、たちまち後退してしまいます。ピアノと同じで落としてしまった力を元に戻すのは長い時間と忍耐が必要です。
 「よく続きますね」とよく言われますが、実は私も数年前、難しくて嫌になってやめようと思ったことがありました。そんなとき、ロシアの先生の公開レッスンを聴きに行って、外国語の全くできない人が通訳の先生に嫉妬している様子を目の当たりにしました。そして、自分はあのようにはなりたくないと思い、ロシア語を続ける決心をしたのです。言葉ができる人が羨ましければやるしかないのです。
 どんなことでも糧になるものだと思いました。