ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ミニコンサート「ロシア音楽の歴史をたずねて」、1回目を終えて

 今月22日の記事でご案内したミニコンサート「ロシア音楽の歴史をたずねて」、昨日無事に第1回目が終了しました。
 ご来聴下さった方々、お手伝いして下さった方々に心からお礼を申し上げます。

 教室の発表会ではいつもお話をつけて演奏していましたが、実はコンサート全部をお話つきで行うのは初めての体験でした。
 クラシックにあまりなじみのない方にも楽しめるようなコンサートにするにはどうしたら良いか、いろいろ頭を悩ませました。プログラムには解説をどの程度書いたら良いのか、あまり簡素すぎればよくわからないまま終わってしまうし、だからと言って多すぎればくどくなります。結局9人の作曲家について3ページ、略歴と代表作、この日演奏する曲の説明に分けて書きました。わかりやすかったと言われたときはとてもホッとしました。

 お話と演奏を交互に行うのは思ったよりもずっと大変でした。お話をしていると唾液が全くなくなったと思えるほど口が乾いて、これが一番辛かったです。お話をしながらコンサートを行うときは出番前の水分補給は充分にしなければならないと痛感しました。
 演奏とお話との集中力の配分も難しいと感じましたが、これは回を重ねて行くにつれて慣れてくると思います。

 このコンサートをやって一番良かったと思えることは、お話を組み立てるためにそれぞれの曲や作曲家について徹底的に勉強したことです。大学院のときに書いたチャイコフスキーの課題研究の研究報告も何十年ぶりかで読みました。やはり自分が昔調べたことはよく覚えていて、これが非常に役立ちました。曲が成立した歴史的背景まで調べて知識を蓄えておくことは、これからの生徒さんの指導にも役立つことと思っています。

 第2回目からは会場をカワイのシュシュ(中央区北3西1、カワイ札幌内)に移して開催する予定です。第2回目は6月、第3回目は9月の予定です。日程が決まりましたら。またこのブログでもアップいたします。