ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

リハビリ…リハビリ…

 今月初めに怪我をして骨挫傷と靭帯の損傷と診断された右手はずっと固定したままだったのですが、ようやくリハビリの許可が出ました。先週末から、傷めたところが固まって動かなくなるような感覚になってきました。今度は動かさないでいるとそのまま動かなくなるそうなので、無理のない範囲で動かしていななければならないそうです。
 靭帯が損傷で済んで断裂ではなかったことは不幸中の幸いだったようです。断裂していれば数か月にわたる固定が必要でこんなに早く動かせることは考えられないそうです。
 4月4日のコンサートを降板したことで整形外科医である父の中ではある程度治療の予定図が描けたようで、あまり口うるさく言わなくなりました。しかし、どこまで動かせるのかは素人には全くわからないのでもう全面的に頼るしかありません。わからないことがあれば実家に電話し、毎日まるで受験生のように真面目に父の言うことに従っています。

 少し動かすと手が痺れたり鈍痛が起きたりしますが、それでも大丈夫で動かした方が良いそうです。ただ、鋭い痛みが来るようならやめること。毎日鈍痛に耐えるのはちょっとつらいのですが、動かしているうちに鈍痛がなくなることが多いようです。また、傷めた箇所は冷やさないでよく温めることが大切だそうです。包帯はもうしなくて良いそうですが、傷めた箇所がとても冷えるため、外に出るときは必ずつけています。
 今まで左手のみでやっていた家事なども少しずつ右手でやるようにしました。それでもできないことはまだたくさんあります。

 そして、一番肝心なピアノの方は…
 今週の月曜日(23日)から毎朝やっていたテクニックの練習のほんの最初の部分だけを始めました。最初は恐怖感ばかりが先に立ってしまったのですが、4日目の今日ようやく少し鍵盤を押せる感覚があったような気がします。
 スケールやアルペジオはまだとても無理なので、ハノンの1番から20番までの間を5曲ずつ4つに分け、1オクターブだけ休みながら弾くようにしてみました。このくらいなら痛みなく弾けます。左手が普通にスケールとアルペジオを弾いている間は右手は休ませます。今、右手の練習は一日20分くらい…どんどん増やしていきたいところですが、まだがまんがまん…

 まだ恐怖感があるためか身体がとても固くなっているような気がします。バレエは先月東京に行ったとき空港で長く待ったのが原因で腰の調子がとても悪くなってしまったのでお休みしています。もう復帰しても大丈夫なので、いつからにしようかとても迷っています。あと、今週末からはプールにも行く予定。手以外の箇所の運動は積極的にやった方が良いそうです。

 毎年欠かさず受けていたパーヴェル(ネルセシアン)のレッスンは今年はお休みしようかと考えています。やはり彼のレッスンは本当に調子が良くないと受けられないので。(まだ彼には言っていないのですが…)
 ただ、右手が思うように弾けないことで精神的に落ち込んでしまわないように、左手のための曲を何かやるつもりで曲を探しています。