ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バレエがやりたい!

 昨年2月、椎間板ヘルニアのためバレエのレッスンを休まなければならなくなってから、復帰できないまま年月だけが経ってしまいました。
 あれから1年8か月…初めの頃は歩くのも大変な状態だったので、バレエの稽古をすることなど頭をよぎることもありませんでした。しかし 普通に歩けるようになって足の痺れもなくなると、やはりもう一度バレエをやりたいと思うようになりました。

 その気持ちを強烈に後押ししたのが、来年のリサイタルでプロコフィエフプレトニョフ編)の「2台のピアノのための組曲 "シンデレラ" 」を弾くことが決まったことでした。
 今までに「ロシアピアニズムとロシアバレエ」と題したリサイタルを2回開催しました。1回目は「ロミオとジュリエット」、2回目は「眠れる森の美女」、「スパルタークス」「ペトルーシュカ」を取り上げました。聴く人がバレエの舞台を思い描けるような演奏をしたいと思い、そのためにまず私自身がDVDをたくさん観てバレエの舞台のイメージをふくらませ、練習が追いこみに入る忙しい時期にもできるだけバレエのレッスンに通って、自分の中の踊りの感覚を失わないようにしていました。

 今回はバレエの稽古をしないまま、リサイタルの準備だけが進んでいます。自分の体の中の踊りの感覚が失われたままピアノの練習だけを進めていくと、次第に不安になってきました。
 しかも 今回2台ピアノでペアを組むパートナーは、おそらく専門家よりもバレエに詳しいのではないかと思えるほどバレエのことをよく知っているのです。(バレエを習ったことはないそうですが…)

 自分は彼についていけるのだろうか…

 そのためにはどうしてももう一度バレエに復帰したいと思いました。
 幸い 腰の状態は良好で、先月やっとクッションを借りなくても飛行機に乗れるようになりました。
 
 問題はどこでどうやってレッスンに復帰するか、です。
 多分 今の私の身体は初心者と同じ状態だと思います。今まで習っていた教室の一番やさしいクラスに復帰して、最初はバーレッスンの中でできることからやっていくか、それともクラスに復帰する前に少し個人レッスンを受けた方が良いのか…
 リサイタルの日時はすでに決まっているため、もしまた痛くなったら取り返しがつきません。
 これから寒くなるので、春になってからの方が良いのか…

 悩み多き今日この頃です…