ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシアの選挙

 ロシアでは 来月4日に下院選挙を控えています。この頃はNHK-BSで放送されるロシアRTRのニュースでも選挙関係の報道が増えてきました。選挙用語はまだあまりわからなくてとても難しいです。

 しかし あんなに広い国(日本の45倍!)で全国くまなく投票所を作ることなんかできるのだろうか…

 私の長年の疑問に答えるニュースが一昨日放映されました。

 予想したとおり ロシア全土に投票所を設けることは不可能で、特に極北やツンドラの地域ではヘリコプターや雪上車で遠く離れた村の票を集めて回るそうです。(多分投票所まで行くのに何日もかかる人がいるのでしょう) 
 ニュースで放映されていたのは アラスカに近いチェコト半島の村の投票の様子でした。選挙管理委員会の人が猛烈な吹雪の中 一軒ずつ票を集めていきます。その広さもさることながら、多大な労力と時間にただ驚くばかりでした。この期日前投票は3日前から始まっており、ロシア全土の票を集めるためには何と15000キロも走らなくてはならないのだそうです。

 昨年シベリア鉄道で旅をしたとき 無限に続くのではないかと思われるほど広い大地の景色が強く印象に残りました。こういうところにも人が住んでいるのだなあ、と思ったのですが、この広い国で全国民が平等に選挙権を得るためには大変な苦労があるのだということがよくわかりました。