ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ベラルーシのピアノ曲

 ベラルーシでの演奏のために日本を発つ日があと1ヶ月に迫ってきました。プログラムはすでに決定していたのですが、ベラルーシの曲が入っていないのを残念に思っていました。日本では見つけられず、主催者を通じて現地に楽譜を依頼していたのですが、7月の終わりになっても来なかったので、やっぱり見つからないのかな、と思っていたのです。

 しかし、お盆間近になって楽譜が見つかったとの連絡が…現地在住の日本人の方が音楽大学の学生に頼んで探して下さったそうです。しかもその方は楽譜を1ページずつ写真に撮り、カード形式のメールで送って下さったそうです。(さぞかし大変な作業だったと思います。この場でも深く感謝いたします)

 来月留守にすることもあって 今年のお盆休みは2日だけ…先週の土曜日 レッスンがすべて終わってやれやれ、となっていたところにメールで楽譜が送られてきました。

 プリントアウトした楽譜を見てびっくり…どれも難しい…しかし 多くの方が多大な労力を使って送って下さった楽譜です。とにかく1ヶ月で仕上げてプログラムに入れなくてはなりません。

 お墓参りに行く時間ももったいない、という事態に…(行ったけど…)帰って来てから夕飯も食べずに独居房(自宅の練習室)にこもり、死にもの狂いで奮闘…ようやく1曲を選び出し、2日で譜読みを完了し、プログラムに入れました。検索してみたらロシア語のサイトで音源も見つかりました。原曲はオーケストラ曲のようです。

 エフゲニ グレボフ(1929-2000)という人の「幻想的舞曲集」から第1番です。最初は大変だったけど弾いて行くうちに大好きになってきました。多分ベラルーシではよく弾かれている曲なのでしょう。絶対良いものにしたいと思って練習しています。